香取慎吾が2月6日、青山学院大学生と共同制作した壁画「Be The Difference アート」の除幕式に出席。イベント終了後には囲み取材に応じ、作品に込めた想いなどを語った。
青山学院大学 青山キャンパス 7 号館の壁を彩る「Be The Difference アート」。学生たちが多様な価値観を受け入れることの大切さについて議論を重ね、様々なジャンルでアーティストとして活躍する香取に、アート制作を依頼。香取が学生たちの想いをもとに今回の壁画を描いた。
壁画のテーマは、青山学院の経営スローガンである「Be The Difference(世界は一人ひとりの力で変えられる)」。香取はお披露目された巨大アートの前に立ち、学生たちから「違いをすべてまるっとハグしたい」という言葉の提示があったと説明。「形も考えも違う人間が、みんなの愛で支え合って生きていくというのは、素晴らしいことなんじゃないかと。自分も多くの方の愛に支えられて今を生きています。そんな想いで描きました」と語った。
完成した壁画には100体の人間が描かれているが、当初は10体の予定だったそうで「十人十色で10体描いてみたら、百人百様でもいいんじゃないかと。全部で百体描きました」と香取。壁画の中には香取が考案したキャラクターである黒うさぎや、香取自身が大好きだという東京タワーの絵も小さく描かれているそうだ。
作品の大きさは、香取がこれまで手掛けた作品の中でも「一番大きいかもしれない」とのこと。「初めはあまりの大きさにうろたえました」と苦労を覗かせつつ、大きな作品と向き合った時間は「とても楽しかった」と充実感をにじませた。
実際に描いた期間は11日間とのことだが、昨年の11月頃から構想に取り掛かり、完成したのは今年1月14日。「倉庫を借りて描いていて、クリスマスもそこで過ごしました」と振り返った。
さらに、「東京の街に自分の壁画があるのは初めてのこと」と喜びを語り、「ここは皆さん入れる場所みたいなので、皆さんが見ている姿を見に、しょっちゅう来ることになると思います」とコメント。
「新しい地図」として共に活動する、草なぎ剛と稲垣吾郎は今回の壁画のことを知っているのかと問われると、「知らないと思います。いつの間にこんなでかいの描いていたんだって、びっくりすると思います」とニッコリ。また、草なぎの絵について「最近ブログを始めて、その中の絵がすごくうまくなっている。絵心なかったはずなんですけど(笑)」と上達を褒める一幕もあった。
最後に香取は「絵を描くことが大好きな慎吾ちゃんがまた大きな絵を描きました。皆さんに見ていただける場所なので、東京・青山に来ることがあったらぜひとも立ち寄って、一緒に写真でも撮っていただけたら嬉しいです」と呼びかけていた。
テキスト・写真:水野梨香