1月期の冬アニメの中でも注目作の一つ、『マギアレコード 魔法少女まどか☆マギカ外伝』(以下、『マギレコ』)が、回を追うごとに話題性を増している。原作『魔法少女まどか☆マギカ』(以下、『まどか☆マギカ』)も、自分の願いと引き換えに「魔法少女」となった少女たちが必死に「魔女」と戦いつつも、その衝撃的なストーリー展開が注目を浴び、いまなお一般のファンだけでなく、著名人でも語る者が多い作品だ。外伝も、徐々に“らしさ”が増してきた中、本作に出演する七海やちよ役の雨宮 天にインタビューを実施。キャラクターや作品への思いを聞いた。
――スマートフォンゲームの『マギレコ』を演じてから、3年ほどが経過しました。雨宮さんの中で、七海やちよを演じる上での変化や、キャラクターへの印象の変化はありますか?
雨宮 天(以下、雨宮):やちよはベテラン魔法少女で、実際に強くてしっかりした子なので、出会った頃のいろはからすると、突然突っかかってくる怖い印象だったのかなと(笑)。でも、やちよは決して冷たいわけではなく、実は人一倍優しくて温かいからこその行動だったということがシナリオの話数を重ねるごとにわかってきて。
特に仲間に対しての思いやりが強くて、深月フェリシア(CV:佐倉綾音)に対してはよく叱ることもあるけれど、面倒見のいいお母さん的な感じで、人のことを見捨てられない優しいところがあって。そんな彼女の一面が私も好きで、そういったシーンには声色でも愛情をのせて示したいなと思いながら演じています。
――七海やちよと梓みふゆ(CV:中原麻衣)の関係は、作品内でもポイントとなるシーンになっています。
雨宮:やちよとしては、梓みふゆ(CV:中原麻衣)とのシーンが特に多いのですが、みふゆは掴みどころのないすごくふわふわしているイメージなので、目的がわからないんです。
みふゆがみかづき荘を訪ねてくるシーンでは、やちよを追い詰めるようなやり取りがあるんですけど、演じている私自身も追い詰められているような感覚があって。
昔のみふゆではないような気がするけど、やちよにとっては大切な存在で。そんな彼女が放つ言葉にやちよがどんどん乱されて動揺していく。その流れがすごく辛くて。みふゆはやちよの弱点なんだと思いながら演じていました。
――アニメ化されて特に魅力が際立ったなと感じるキャラクターは誰ですか?
雨宮:釘宮理恵さんが演じられている里見灯花は、より「怖いな」という印象が強まっているのではないかと。まだ実際にアニメでは見ていないんですけど、映像の表情や、灯花がとる行動は今後の注目ポイントだと思います。
インタビュー・文:吉野庫之介
(C)Magica Quartet/Aniplex・Magia Record Anime Partners