15日深夜、『カンニング竹山の土曜The NIGHT』(AbemaTV)が放送され、映画『007シリーズ』でも知られる、イギリスのMI6(英国情報局秘密情報部)ついて、専門家が解説をした。この日は多数のスパイに取材をおこなってきたという、国際ジャーナリストの山田敏弘氏をゲストに招き、世界的な事件から身近なケースまで、スパイをテーマにした話題でトークを展開していった。
MI6は1909年に設立された世界最古の諜報機関で、イギリスは存在を認めてこなかったが、隠してしまうことで予算がつかないといった弊害もあり、1994年より組織の存在や長官名が公表されるようになったという。
アメリカのCIA(中央情報局)と比べると諜報員の数は少ないものの、山田氏によると「協力をしている人たち」が非常に多く、お金は「使い放題」なのだそう。「領収書がいらないようなお金も、日本円にしたら500万円とか。もちろん職員のレベルによりますけど」と、潤沢な資金があることを解説した。
また、山田氏は「もうちょっと上のレベルになると、たとえば『泊っているホテルが危ない』ということになれば『マンションを買え』とか、そういうようなケースもあった」とリッチな裏事情を明かし、これには竹山も目を丸くした。
MI6はミッションがある際には組織の中で必ずチームを作るそうで、対象の国の文化を学んだり、ターゲットの素性を洗い出すなど入念な準備を何か月もかけるとのこと。チーム内の役割は細分化されているそうだが、山田氏は「チームの中に1人、誰かはわからないですけど『チームのトップを監視する人』を入れている」と、自由度がある分、歯止めをかけるためのシステムも存在することを明かしていた。



