17日深夜、『スピードワゴンの月曜The NIGHT』(AbemaTV)が放送され、中国におけるインターネットの規制の現状が解説された。
「この日はデカイ! エグい! トンデモない! 謎の超大国 中国大解剖SP」と題して、中国で大人気のセクシービデオ女優、波多野結衣と、中国事情に詳しい西谷格氏、安田峰俊氏をゲストに招き、中国の実態についてトークを繰り広げた。
西谷氏によると、日本では当然のように使用されているYouTubeやFacebook、LINE、Google、Twitterなどのサービスが中国では一切使えないのだという。
その代わりに検索エンジンとしては百度(バイドゥ)、中国版のTwitterとして新浪微博(ウェイボ)、LINEの代わりにWeChat(ウィーチャット)といった独自のサービスを使用して情報交換をしており、西谷氏は「ネット上で鎖国をしているような状態」だと解説をした。
安田氏によると、それぞれのサービスは独自の進化を遂げており、使い心地には問題はないそう。しかし、小沢一敬が「国が与えた情報しか拾えないようになっているんじゃないか?」と疑問をぶつけると、安田氏は「当然、そうなってます」と即答した。
西谷氏はウェイボのアプリが入ったスマートフォンで「検索NGワード」があるかを実践。中国で起きた、デモ隊に対して軍隊が武力行使をして多数の死者を出した「天安門事件」が起きた1989年6月4日を象徴する数字「8964」を検索窓に入れると「検索結果がありません」と表示された。
この結果について、西谷氏は「(8964をつぶやいている人が)いても出ないんです。つぶやく側も『これはヤバイ単語だからうぶやいてはいけない』ということがわかっているので、わざわざそんなバカなことはしない」と、理由を説明した。
さらに西谷氏は、中国の習近平国家主席について、一時期「くまのプーさん」に似ていると揶揄(やゆ)されたことがあることから、「習近平 くまのプーさん」と検索。すると、再度「検索結果がありません」と表示された。
西谷氏は、ウェイボの会社は国が直接介入しているわけではないと話しながらも、「運営会社が国に忖度(そんたく)をしている。あまりヤバいことをしていたら恐らく“指導”が入るので、自主的にヤバい情報は見せないようにしている」と、NGワードが監視される仕組みについて語った。