「BanG Dream!」根本雄貴Pが明かすメディアミックス戦術 ユーザーの心を離さない仕掛けの数々
【映像】ABEMAでみる
この記事の写真をみる(3枚)

 1月23日からアニメ「BanG Dream! 3rd Season」の放送がスタートし、ますます勢いを増していく次世代ガールズバンドプロジェクト「BanG Dream!バンドリ!)」。アニメ、ゲーム、コミック、声優によるリアルライブなど様々なメディアミックスの根底には、株式会社ブシロードの創業者である木谷高明氏(現・同社取締役)の“ユーザーを飽きさせないための哲学”がある。「バンドリ!」チームのチームリーダーを務める根本雄貴氏が、同プロジェクトのメディアミックス戦術を明かした。

▶本編:「BanG Dream! 3rd Season」#4

―根本さんは、「BanG Dream!」プロジェクトにおいてプロデューサーの役割を負っているんですよね。

 根本 そうです。バンドリ!では音楽とゲーム、アニメを中心に様々なメディアミックスが行われているので、それら全てを連動させて、どういう方向に持っていくかという舵取りをする役割です。「ライブでこんなことをしたいけど、その動きにゲームはどう合わせようか?それを受けて、アニメはどうしようか?逆にアニメやゲームでこういうシナリオがあるから、ライブではこういう演出ができないか?」のように各部門で「どうしたらファンの皆様を楽しませられるか?」を考えていますので、方向性をくみ取りながら相乗効果が生まれるように調整しています。

―多彩なメディアミックスが魅力のプロジェクトですが、プロデューサーとして、「ここから入った人が、次はこっちにハマってほしい」という理想的なコースのイメージはあるのでしょうか?

 根本 最終的にはリアルなイベント、つまりライブに足を運んでくださるお客様が増えると嬉しいですね。ライブという空間には、その瞬間だけにしか感じられない高揚感があります。デジタルな世の中になっているからこそ、その高揚感を味わえる場所って少なくなっていますので、瞬間を味わえる場所の価値って上がっていると思うんですよね。

「BanG Dream!」根本雄貴Pが明かすメディアミックス戦術 ユーザーの心を離さない仕掛けの数々
拡大する

―今年8月には富士急ハイランド・コニファーフォレストで野外3DAYSライブが行われますし、バンドリ!はリアルイベントも人気ですよね。

 根本 もちろん、アニメはアニメ、ゲームはゲームで楽しんでいただけるように意識はしているんですが、それぞれのコンテンツ同士の連動というのがバンドリ!の魅力だと思っています。いろいろな展開を追いかけてくれるお客様がアニメを観たとき、「あのときのライブのあれだ」と感じる仕掛けがあったら、「ライブに行っていて良かったな」と思っていただけるかなと。実はライブの細かいところもアニメに取り入れたりしているんですよ。Roseliaの『LOUDER』という曲で、相羽あいなさんが見せた決めポーズと同じものをアニメで友希那が披露しているとか……。

―そういう仕掛けがあると、各コンテンツを横断する楽しみも増しますよね。

 根本 リアルなバンドのほうでも物語は発生していて、それらがゲームやアニメなどと絡み合っていく。それぞれのコンテンツをチェックすればするほど、繋がりが見えてくる仕組みになっています。

―好きなものを気軽に楽しむこともできるし、アニメ、ライブ、ゲームなど全部を深堀りしていくこともできるのがバンドリ!というプロジェクトなんですね。

 根本 そもそもネットの時代なのでコンテンツも情報もあふれていますよね。コンテンツ供給がされない期間があると、他作品にすぐに話題をもってかれてしまいます。なので日々シナリオが更新されていく、ゲームを楽しんでいただきつつ、定期的にライブやイベントに足を運び、現場の熱量を持って帰っていただきたい。さらに、アニメも定期的に放送して「バンドリ!の全てを楽しんで頂きたい」というのが本音です。もちろん、どれかひとつでも楽しんで頂けたら、それだけで大感謝なのですが(笑)

「BanG Dream!」根本雄貴Pが明かすメディアミックス戦術 ユーザーの心を離さない仕掛けの数々
拡大する

―2015年に下北沢のライブハウスで「BanG_Dream! 1st LIVE」を開催したのが、いまや日本武道館で3DAYSライブを開催するほどの人気プロジェクトとなりました。「バンドリ!は成功しそうだ」という手応えを感じたのはいつ頃だったのでしょうか?

 根本 僕は当時まだプロジェクトに関わっておらず別部署にいたので、社内から雰囲気を見ていただけなのですが、「絶対これを大ヒットさせる!」と信じて当時のスタッフはやられていたかと思います。社内の雰囲気が変わり始めたのはアニメの第1期が放送される前、3枚目シングルの「走り始めたばかりのキミに」(2016年12月7日リリース)がセールスランキングで10位を獲得したときから「これはイケるぞ!」という空気になってきました。

―2019年2月には、各バンドのシングルを6タイトル同時発売して、全てがセールスランキングのトップ10にランクインするという快挙を果たしました。

 根本 応援して頂いているファンの皆様のおかげです。

―これからの目標は、やはりシングル1位ですか?

 根本 そうですね。2019年11月に「Roselia 2017-2018 LIVE BEST -Soweit-」が週間Blu-rayセールスランキングで1位を獲得したので、次はシングルで1位を獲得できればなぁと。

 なお、この取材が行われたのは2019年12月。その後、2020年1月8日にリリースされた新シングル「イニシャル/夢を撃ち抜く瞬間に!」が見事週間シングルセールスランキングの第1位を獲得した。幸先良いスタートを切った、バンドリの2020年にも期待が高まる。

【原田イチボ@HEW】

(C)BanG Dream! Project

▶本編:「BanG Dream! 3rd Season」#4 2/20(木)22:30~

【地上波先行】BanG Dream! 3rd Season #4
【地上波先行】BanG Dream! 3rd Season #4

▶本編:撃ち抜こう、最高の音楽!「BanG Dream! 3rd Season」エピソード一覧

BanG Dream! 3rd Season
BanG Dream! 3rd Season
この記事の写真をみる(3枚)