『口封じなんてこんなに簡単。「著作権侵害」によってTwitterが凍結された話』。長年使っていたTwitterアカウントが突然凍結された顛末を記した森哲平さんのnoteが話題を呼んでいる。

 Twitter社からの連絡には、「あなたが投稿した画像が著作権の侵害にあたると申請があったので削除した」とあったそうだが、問題とされた画像は『東方Project』というゲームのキャラを自ら描いたもので、著作権を持っている同人サークルは「ルールを守れば二次創作OK」とのスタンスだった。

 ルールを守っていた森さんのアカウントをTwitter社に著作権侵害と報告したのは、岐阜県にある企業の「コンテンツ部長」なる人。しかし、調べても情報が出てこないことから、おそらく存在しない会社の名前を使って訴えたと観られている。

 今回の件についてTwitter社に聞いたところ「個別の案件については残念ですがお答えできません」との回答だった。Twitterをめぐっては、過去にも「艦これ」の公式Twitterアカウントに対し、無関係の人物が「キャラクターを描いたのは自分だ!」と主張、Twitter社が著作権違反の可能性があるとして凍結してしまった問題が起きている。

 著作権法に詳しい福井健策弁護士によると「著作権侵害の申し出があった時点で基本的に対象物を消さないといけないので、アカウントを凍結されるのは仕方がない。ただ、虚偽の申請だった場合、賠償責任が発生する」と話す。

 なお、アカウントが凍結されてしまった場合の対応について、ITジャーナリストの神田敏晶氏は「指摘された画像を削除するとアカウントが復活するが、そもそも著作権を侵害していない場合、指摘した人に内容証明を送り、自分に非がないことを証明する。この時に相手が嘘の名前や住所を使っていることが判明すれば、Twitter社に報告する。そうすれば、凍結解除の手助けになるかもしれない」としている。(AbemaTV/『AbemaPrime』より)

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