アニメ「ダーウィンズゲーム」リュージ役・八代拓 「何のために戦うのか」キャラクターの行動原理を観察
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 アニメ「ダーウィンズゲーム」が、毎週金曜24時よりTOKYO MX、AbemaTVほかにて放送・配信されている。いよいよ放送後半、キャラクターたちの思惑が入り混じり、異能力(=シギル)を用いた戦闘シーンだけじゃない、ある種の人間模様が楽しめるのも魅力となっている。

 第5話で主人公・カナメ(須藤要、CV:小林裕介)が「宝探しゲーム」の攻略をするためにレイン、リュージ、ヒイラギと即席のクランを結成。打倒「エイス」に向けて戦略を練る。

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 ドクロマスクがトレードマークのリュージは、戦闘においてシギルではなく、主に銃火器を用いる異色のキャラクター。今回AbemaTIMESでは、リュージ(前坂隆二)を演じる声優・八代拓インタビューを敢行。同作の魅力を語ってもらった。

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(▲アニメ『ダーウィンズゲーム』でリュージ役を演じる声優・八代拓)

■チームを支えるリュージ役に“やりがい” 主人公・カナメ演じる小林裕介の演技を絶賛

―― メインキャラクター5人の中で、特にリュージは大人びて見えますね。

八代:リュージは、僕が演じてきたキャラクターの中で珍しいタイプのキャラクターなんです。ゴツめの体格で、21歳のわりには大人っぽく見える。「やりがいがあるな!」という意味でも、リュージ役に決まったと聞いたときはすごくうれしかったですね。「30歳です」って言われても納得できちゃうような、貫禄あるキャラクターです(笑)。

―― 『ダーウィンズゲームTV』(※AbemaTV特別番組)で、小林裕介さんがカナメ役とリュージ役、両方のオーディションを受けたと明かしていました。

八代:僕もカナメ役のオーディションを受けました。裕介さんが演じるリュージも聞いてみたいですが、裕介さんがカナメ、僕がリュージで合っているんじゃないかと思います。

 カナメは「ダーウィンズゲーム」というデスゲームを肯定しませんが、戦いの中で前を向くべきところではしっかりと前を見据えています。カナメの他人を思う性格も、すごく裕介さんっぽさがありますよね。裕介さんのカナメの声を聞いたら「もう裕介さん以外あり得ないな!」と思ったんです。

 あと、僕の性格もリュージの方に近いような気がしていて。シギルにも表れていますが、集団の真ん中にはいないけど、しっかり支えるようなポジションにリュージがいて。現実の会話の立ち位置も僕と似ている部分があるので、そういう意味でもお互い、しっくりくるキャラクターだったんじゃないかと思います。

■作品の魅力は“人間の面白さ” リュージは「戦う理由が全くブレない」

アニメ「ダーウィンズゲーム」リュージ役・八代拓 「何のために戦うのか」キャラクターの行動原理を観察
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―― 『ダーウィンズゲームTV』では、作品の魅力として八代さんは「人間の面白さ」を挙げられていました。

八代:デスゲームというあまりにも非現実的な極限状態の中でどのように考え、どう動くのか。こういう事態になったら本当に人間の本質が表れるのだろうなと思っています。

 王(ワン、CV:松岡禎丞)のようにデスゲーム自体を楽しみつつ、その中でトップを狙っていくぞみたいなタイプがいれば、カナメのようにデスゲームそのものを終わらせたいというキャラクターもいる。他にも、誰かのために戦ったり、賞金のために戦ったり。

 「この人の目的ってなんだろう」っていうのは演じる上でも重要で、よく考えるんです。視聴者の皆さんも、参加するキャラクターが何を考えて動いているのか、観察しやすい作品として仕上がっているのは魅力的です。

―― 「ダーウィンズゲーム」は“デスゲーム”でありながらも、群像劇っぽい面もありますよね。

八代:物語の中で、カナメ以外のキャラクターの視点に切り替わったり、バトルシーンでも駆け引きが多かったり、そのテンポ感も面白い作品です。敵味方を問わず、そのキャラクターの行動目的を探りつつ見てみると、より楽しめる作品になると思います。

―― 特に印象に残っているシーンを教えてください。

八代:花屋(ヒイラギイチロウ、CV:子安武人)が、敵に囲まれても、なお戦い続ける姿が本当にかっこよかったです。彼の能力でリュージは操られたりするのですが、娘を救うためにダーウィンズゲームを勝ち抜いてきた、父としての生き様に惚れます。敵が「ちょっと待て、コイツもう死んでるぞ……?」と気づく死に方、いつかそういうキャラクターを演じてみたいです(笑)。

アニメ「ダーウィンズゲーム」リュージ役・八代拓 「何のために戦うのか」キャラクターの行動原理を観察
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―― 「ダーウィンズゲーム」は戦闘中でも、キャラクターがモノローグで解説してくれて、初めて観た人にも戦況が分かりやすいです。

八代:「ダーウィンズゲーム」の台本は、モノローグがとても多いんです。戦況の考察だったり、視聴者の皆さんにちゃんと伝わらなければならない要素もそこに多く含まれていたりします。リュージを演じる上で、情報をしっかり伝えつつ、作品ならではの緊迫感を乗せたいなと意識しました。

 モノローグを除けばリュージは発砲しがちで(笑)。発砲音って現実だとすごい大きな音だと思うんです。しかも、リュージは一発ずつ撃つわけじゃないので、銃声の轟音の中で叫び、誰かに何かを伝えているシーンとなると、役者側も声量を出す必要がありました。

―― リュージを演じる上で心がけたことや、軸とした部分を教えてください。

八代:リュージにとって最も大きい行動原理は、仇敵である王を倒すことです。カナメと初めて遭遇して圧倒したときに彼を殺すかどうか、カナメのクランに入るかどうか。こういったすべての判断を「王を自分の手で倒すことに繋がるか?」で考えています。

 リュージは殺し合いが好きというわけではなく、本当に王が許せない一心で戦い続けているんです。戦う理由が全くブレないので、それがリュージというキャラクターを演じる軸の中心になっています。

―― 最後に「ダーウィンズゲーム」のファンにメッセージをお願いします。

八代:「ダーウィンズゲーム」の原作を拝読して、人間模様に加えて、シギルという特殊能力を使った戦闘もすごい魅力的なんです。読者が楽しめる要素が本当にたくさんあって、アニメになったことで、これらがよりリアルに表現されています。アニメから「ダーウィンズゲーム」にハマった方は、原作を読んでアニメと展開が違う部分も楽しんでほしいです。

 「次どうなるんだろう?」「このキャラクターどうなるんだろう?」と、想像を膨らませていったら本当にキリがないくらい、素敵な作品だと思っているので、アニメの展開もぜひドキドキしながら楽しんでいただきたいです。

(取材・構成:あいひょん)

(編集:AbemaTIMES編集部)

(C) FLIPFLOPs(秋田書店)/ダーウィンズゲーム製作委員会

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