映画『Red』の公開記念舞台あいさつが22日都内で行われ、俳優の妻夫木聡(39)と女優の夏帆(28)らが登場した。
夏帆演じる、家事と育児に追われる村主塔子が、妻夫木演じる、元恋人の鞍田秋彦と10年ぶりに再会し、情熱的な愛に溺れていくラブストーリー。
映画のタイトルに合わせ、真っ赤なドレスを身にまとった夏帆。劇中での官能的なシーンについて、「(監督から)『今までに見たことのない顔が見たい』と言われて、それを出すにはどうしたらいいかずっと悩んで。塔子という役を演じるにあたって、自分の範囲内から踏み出そうと葛藤した。自分が出来ることは何でもやるという気持ちで現場にいました。大変でしたが、役に没頭できて幸せな時間でした」と、体当たりで挑んだことを明かした。
一方、妻帯者の妻夫木と柄本佑(33)には、映画の内容にちなんで“禁断の愛”についての質問があがった。妻夫木は「そうですね……」と苦笑を浮かべつつ、「塔子と鞍田の関係性について監督と話していて、一番腑に落ちたのは宿命という言葉だった。好きとか嫌いとか、そういう言葉で制約やルールに縛られる関係ではなく、ただ一緒にいたい、大事に思う、求めているのはこの人の存在だったと、そういう関係性だったんだろうなと。演じているときはその関係性が心地よかった」とコメント。また、“不倫”を客観視すると「僕自身は行きたくない世界。小さな不満や我慢してることがこういう状態を生んでしまっていることもあり得るので、僕はそうならないように努力したいですね。このへんでよろしいでしょうか」と締めくくった。
続いて柄本も「ちょっと難しいですね」と考えると、「小説にしろ映画にしろ、こういったものが描かれる。日常の中でやっちゃいけないこと、我慢することがいろいろある。そして、ふとしたときに『Red』のような、こういったものを観て、本当だったらやっちゃいけないこと、選択しちゃいけないことを疑似体験することによって、自分が体験したかのように思ってすっきりして、今日も一日頑張ろうというふうに思える。だから、こういった作品が作られる意味合いには、デトックス的な効果があるんじゃないか、デトックス映画です。このへんでよろしいでしょうか」と、二人とも慎重に言葉を選んで回答した。
(AbemaTV/『AbemaNews』より)