豊島区、池袋を舞台に描くオリジナル長編アニメーション映画『君は彼方』が2020年秋に公開。松本穂香がアニメ映画初主演を務め、瀬戸利樹が声優を務めることが明らかになった。

マンガとアニメーションの地・豊島区、池袋が全面バックアップで描く【青春ファンタジー】が誕生

 ここ数年で生まれ変わりをみせる池袋。芸術、映画、そしてマンガ・アニメーションの街として新しさの中に、どこか懐かしいレトロな部分も持ち合わせている地を舞台に描かれる青春ファンタジーが誕生する。監督・脚本・原作を務めるのは長編劇場アニメーション作品が本作で初となる瀬名快伸。「第10回山形国際ムービーフェスティバル2014」にて短編アニメーション作品『奇魂侍』で山形県知事賞を授賞。同作品はアニメーションの国際映画祭である仏・アヌシー国際映画祭にも出展され大きな反響を得た。また、監督・脚本だけでなくマンガの執筆、「刹界エイトレイド」では主人公の声優も担当するなど、マルチな才能で活躍を見せる新進気鋭の監督。制作は「デジタルネットワークアニメーション」が務め、劇中では池袋お馴染みの待ち合わせスポット“いけふくろう”なども登場予定だ。解禁されたティザービジュアルでは、昼と夜の世界に浮かぶキャラクターを背に反転する池袋の街並みが描かれている。

松本穂香&瀬戸利樹が声優を担当

 主人公の澪(みお)を演じるのは、純朴な役からコミカルな役まで幅広い顔で魅了する実力派女優・松本穂香が決定。NHK連続テレビ小説「ひよっこ」で主人公の同僚・澄子を演じて以降、オファーが絶えない飛ぶ鳥を落とす勢いの注目女優だ。すでに今年発表されているだけで『酔うと化け物になる父がつらい』、『みをつくし料理帖』と2本の映画作品で主演を務め、これからのさらなる活躍が期待されている。今回演じる澪について松本は「なかなか自分の気持ちを素直に伝えることができず、どこかごまかしながら生きている女の子。伝えることの難しさ、正直に生きることの大変さ、そういうものは私も、澪に共感できるような気がします。」と語っている。さらに本作については「台本を読んだだけで、監督さんやスタッフさんの愛が伝わってきました。たくさんの方に愛される作品になるように、私も精一杯頑張ります。」と強く意気込みを話した。

 そして、主人公の幼馴染の新(あらた)にはブレイク若手俳優の登竜門「仮面ライダーエグゼイド」で仮面ライダーブレイブ役を演じ、若者だけでなくお茶の間からの幅広い支持を得ている俳優・瀬戸利樹が声優に初挑戦。ドラマ「偽装不倫」では、髪の毛をピンクに染めたボクサー役で注目を浴び、さらに映画『チア男子!!』、『カイジ ファイナルゲーム』、『シグナル100』と話題作への出演が続く新星の若手俳優だ。新役のオファーについて瀬戸は「昔から色々とアニメが好きでよく見ているので、まさか自分が声優をやれると思っていなかったのでびっくりしました!」と念願が叶った喜びを話した。さらに「誰もが本来の自分を探すヒント、向き合える作品だと感じました。同時に豊島区も盛り上げて行けたらなと思っています。」と作品への思いを語った。

 今作で松本を起用した理由について瀬名監督は「透き通っていて無垢、そしてどこか素朴な声。まさに澪の声!と思い、心の底から松本穂香さん以外考えられない。」と即決したと明かし、また瀬戸に関しても「最終オーディションで、人間性だったり、性格だったり、ピュアな部分を知ることが出来ました。瀬戸さんであれば新を存在する人のように息を吹き込んでいただけると確信した。」とこれから挑む収録への期待を覗かせた。

キャスト・監督コメント

松本穂香(澪役)コメント

ーーオファーが来た際の感想

声優さんのお仕事は一度やらせて頂いてから、もう一度挑戦してみたい分野だったので、お話を頂いた時は嬉しかったです。

ーー澪というキャラクターについて

澪はなかなか自分の気持ちを素直に伝えることができず、どこかごまかしながら生きている女の子です。伝えることの難しさ、正直に生きることの大変さ、そういうものは私も、澪に共感できるような気がします。

ーー作品への意気込み

台本を読んだだけで、監督さんやスタッフさんの愛が伝わってきました。たくさんの方に愛される作品になるように、私も精一杯頑張ります。

瀬戸利樹(新役)コメント

ーーオファーが来た際の感想

昔から色々とアニメが好きでよく見ているので、まさか自分が声優をやれると思っていなかったのでびっくりしました!

新しい事に沢山挑戦したいという欲がある中で、この度、やらせて頂けことになったのはすごく嬉しいです。一生懸命“新”に命を吹き込みたいです。

ーー新というキャラクターについて

新は真っ直ぐで言葉を素直に受け止められない事があったりする澪の幼なじみ。

僕とは真っ直ぐなとこは凄く似てるなぁと思いました。

ーー作品への意気込み

この台本を読み終わったあと、今、生きている人の心にあるものを描いているシナリオだと感じました。

この作品の澪と新の青春ストーリーは物語のひとつ。

誰もが本来の自分を探すヒント、向き合える作品だと感じました。魅力の一つでもある実在する街並み(豊島区を舞台にしている)での物語なので、スッと世界に入って楽しんでいただけると思います。僕自身一生懸命“新”に命を吹き込みたいです!

同時に豊島区も盛り上げて行けたらなと思っています。

瀬名快伸(監督・脚本・原作)コメント

ーー松本を澪に起用した理由

TVを見ていた時に、松本穂香さんの声が耳に飛び込んできました。

透き通っていて無垢、そしてどこか素朴な声。まさに澪の声!と思い、松本さんの事務所に直談判しに行きました。

心の底から松本穂香さん以外考えられない。と思い、澪という一人の人間に血が通った瞬間、共鳴したのを覚えています。

ーー瀬戸を新に起用した理由

初めて瀬戸利樹さんを見たのは仮面ライダーでした。声のイメージだけでは決めきれず、

最終オーディションは少し変わった形でさせていただきました。 

そこで彼の持っている人間性だったり、性格だったり、ピュアな部分を知ることが出来ました。

瀬戸さんだったら新を、確かにそこに存在する人のように息を吹き込んでいただけると確信しました。

ーー作品への意気込み

この企画がスタートしてから3年以上経ちました。

僕は実績のある監督ではありません。ですが、役者とスタッフに恵まれ、こうやって制作発表することが出来ました。

「これが最後の作品になるかもしれない」という強い気持ちで劇場公開させていただけたらと思っています。

ストーリー

 澪(松本穂香)は幼馴染の新(瀬戸利樹)の事が気になっているが、気持ちを伝えられず微妙な関係を続けていた。ある日、些細な友人の言葉をきっかけに2人はケンカをしてしまう。澪は何とか仲直りをしようと雨の中を新の元へ向かう途中、交通事故に遭ってしまった。意識を取り戻した澪が目を開けると、そこには見たこともない不思議な世界が広がっていた。

(c)「君は彼方」製作委員会

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