AbemaTVで放送中の “グローバル”恋愛リアリティーショー『いきなりフォーリンラブ』(毎週水曜22時~)に出演し注目を集めている外国人青年がいる。彼はオーストラリア出身の“イギー”こと、Ignatius Peter Francis Happ(19)。甘いルックスに今風のクールなファッション、そして素直で天真爛漫な性格で女性視聴者のみならず、番組出演者のYouTuber・フワちゃんや、テレビ朝日の弘中綾香アナウンサーをときめかせているが、番組では料理上手だったり、絵がうまかったりとクリエイティブな一面も覗かせている。それもそのはず。実はイギーが日本にやってきた理由は“陶芸”。高校卒業後18歳で単身日本へ。言葉もわからない状態で、栃木県益子町で修行していたというのだ。今回AbemaTIMESは、イギーに陶芸家見習いとして過ごした日々や、日本で新たに見つけた夢について聞いてきた。
――イギーさんは日本の陶芸やアートに興味を持って日本にきたとのことですが、興味を持ったきっかけは?オーストラリアでも身近なものなのですか?
僕の父も祖父も陶芸家なんです。祖父は日本の陶器にインスパイアされて、陶芸を始めました。「僕も興味がある」って話したら、祖父は「陶芸を始めたいなら日本で学びなさい」と後押してくれました。それで実際に来てみたら、陶芸だけじゃなくそのほかのアートにも感動し、やってみたいと思いました。
――家族の後押しがあったんですね。友達はどういう反応でした?
友達からは「なんで日本?」って驚かれました。18歳で単身日本に行くなんて「やめときなよ」って言う子もいたんですけど、僕は何をするにも人の意見よりも自分の心、パッションを大事にタイプなので、その衝動に従いました。思い立ったらすぐやってしまうタイプなので。益子にいたときも、思い立ってリュック一つで富士山に行きました。
――益子での生活について教えてください。
昼の間は住み込みで働いてたので、木を切ったり、土を掘ったり結構ハードに働いていました。仕事が終わって、夜になったら陶芸の修行にあたれて、その頃には手が痺れて疲れ果てて、小さいおちょこくらいしか作れませんでした(笑)。師匠は英語を全く話せない方で、僕も日本語を話せなかったので、お互いにボディランゲージで交流をとってました。
――益子で1番大変だったのは言葉の壁ですか?
言葉よりも孤独が辛かったです。僕がいたところは本当に周りに何もなくて、人に出会わない。1番近いスーパーも3kmくらい離れていて、僕はもはや人を見たくてスーパーに歩いて行っていました(笑)。
そんなときに、お世話になっていた方にバイクをいただいて、それでずっと行きたかった東京で開催されている展示にいきました。そこで、もっとたくさんものを見て、いろいろな経験をしたいと思って東京に移りました。オーストラリアに帰ったときに、ここでの経験を作品作りに活かしたいです。
――今はいろいろなものを吸収する期間という感じなんですね。イギーさんは陶芸だけでなく絵も上手で、モデルのようなお仕事もむいてそうですよね。
陶芸は当たり前のように一緒に育ってきたので、一生やり続けたいんですけど、今は演劇も興味があります。実は今日着ているTシャツも自分でデザインしたものなのですが、そういうこともやっていきたい。色々やりたいことが増えました。
――オーストラリアに帰ったら、どんな作品を作りたいですか?
そのときに沸き起こったイマジネーションを活かして、これまでにないような作品を作りたいです。もちろん日本で経験したことを活かして。自分が作った器にイラストを描いて、それに料理を出したりもしたいです。
――素敵な目標ですね。イギーさんを応援しています!
写真:mayuko yamaguchi