TVアニメ「富豪刑事 Balance:UNLIMITED」宮野真守、アニメ声優初挑戦の大貫勇輔にアドバイス　19年目で「やっと慣れてきた」

　4月9日から放送開始のTVアニメ『富豪刑事 Balance:UNLIMITED』。筒井康隆作・伝説のミリオンセラー『富豪刑事』（新潮文庫刊）が、現代を舞台に新たなストーリー・キャラクターも加わって生まれ変わった。ケタ外れの資産を持つ神戸家の御曹司・神戸大助を演じるのは、本作でアニメ声優に初挑戦する大貫勇輔だ。昨年、ドラマ「ルパンの娘」（フジテレビ系）、「グランメゾン東京」（TBS系）などに俳優として出演し、話題になった大貫が、どのように神戸大助を演じるのか、期待がかかっている。

　神戸大助の“バディ”となる刑事・加藤春を演じるのは、今年で声優歴19年目となる宮野真守だ。宮野演じる加藤は情に厚く、曲がったことが大嫌いな性格。一見、真逆のような2人が、現代犯罪対策本部準備室（通称・『現対本部』）でバディを組む本作。今回はアニメ放送に向けて、声優を務めた大貫と宮野にインタビューを実施。2人の今の声を聞いてほしい。

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――大貫さん、宮野さん、それぞれお互いの第一印象について教えてください。

大貫：僕はスケジュールの関係で第4話から（一緒に）録り始めて。そこで初めて宮野さんとお会いしたのですが、そのときは「やっと会えましたね！」みたいな。

宮野：そうそう！ちなみに僕ら、今日で会うのが2回目です（笑）。

大貫：僕は今まで1人で録っていたから、皆さんとの収録はすごく緊張しました。収録中は、そんな僕を見た宮野さんが話しかけてくださって、緊張を和らげてくれたんです。あと、僕は声優をやるのは本作が初めてで。分からない用語もあるのですが、宮野さんが丁寧に教えてくださり、「なんて優しい方なんだ！」というのが宮野さんの第一印象です。

宮野：僕自身、初めてのアフレコの緊張を知っているので、そういうところを見ちゃうと放っておけないんですよね。あと、大貫さんに話しかけたのは、単純に僕が大貫さんに会いたかったからというのもあります（笑）。

　ドラマなどで大貫さんが出演されているのを観ていたので、初めて会ったときは「テレビの人だ！」って。こうやって普段俳優として活躍されている方とお仕事できるのはありがたい機会だから、僕も会えるのをすごく楽しみにしていたんです。

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――アニメ声優初挑戦となる大貫さんに、声優の大先輩として宮野さんから伝えたいことはありますか？

大貫：お願いします、師匠！

宮野：いやいや、そんな大それたことは言えませんけど…実は、この取材が始まる前にも、大貫さんと「慣れも必要なんですよ」みたいな話をしていましたが、あえて言うならそれかなぁ。僕は7才でこの世界に入って、声優を始めたのは18才。現場で先輩のやり方を見て覚えていくしかなかったんです。

大貫：僕が「19年くらい声優をやっているんですね？」と宮野さんに聞いたら、宮野さんは「やっと慣れてきました」っておっしゃるんです。その話を聞いた瞬間、僕は「あと19年もかかるわ！」って思いました（笑）。

宮野：僕も当時、物を食べているシーンを演技するときに、うまくできなくて。監督から現場にあった、みかんを口に入れられたこともありました。でも、アフレコで毎回みかんを持ち歩くわけいかないですから（笑）。自分で解釈して、分からない事があったら先輩に聞く。本当、最近やっと慣れてきたな～と思うこの頃です。