AbemaTV『AbemaPrime』の進行役に、テレビ朝日の新人アナウンサー・佐藤ちひろアナと渡辺瑠海アナが抜擢されることが決まった。二人はアナウンサーとしての基礎を学ぶ研修を受けながら、佐藤アナは月曜日と水曜日、渡辺アナは火曜日と金曜日の進行を担当する予定だ。初出演は佐藤アナが4月13日(月)、渡辺アナは4月14日(火)となる。
AbemaTIMESでは、きょう入社したばかりの2人に意気込みを聞いた。
■「心から伝えるという気持ちを大切に」佐藤アナ
福島県南相馬市出身の佐藤アナは、中学2年生の時に東日本大震災を経験。実家が緊急時避難準備区域に指定された。アナウンサーを目指した原点も、この頃の体験にあった。
佐藤:中学2年生の時、ハンガリーが被災地の子どもたちを短期留学に招待するという新聞広告を見つけました。対象は高校生だったんですが、ダメ元でお願いしたら招待していただけました。現地ではテレビ局の取材を受けて、震災のことを説明しました。そうしたら、番組を見ていたおばあさんが私の滞在している家まで来て、「頑張ってね」と手を握って励ましてくださって。その時に「テレビの力って凄いな」って思ったんです。
そこから、ぼんやりとですが、メディアのお仕事に携わりたいなと思うようになりました。特に自分の声で伝えることのできるアナウンサーはやりがいのある仕事だろうなと。大学生になって進路を意識するようになり、何十年もする仕事だから、アナウンサーに挑戦してみようと決めました。
ーーボランティア活動もされていたと聞きました
佐藤:これもテレビの力を感じたことの一つですが、津波に流された写真の洗浄活動を終えて自宅に戻りテレビを見ていたら、写真を受け取った方々が喜んでいる様子が取り上げられていたんです。私が洗った写真なのかは、もちろん分からないんですが、とにかく嬉しくて。私も震災で人に助けられたので、私も人助けができたらいいなと。これが震災ボランティア活動を続ける励みになり、大学生の頃にも兄と一緒によく参加していました。
ーー目標とする先輩アナウンサーは?
佐藤:森川夕貴アナウンサーです。『報道ステーション』を見ていて、情報が的確に伝わってくるんです。私もいつかそうなれたらなと。
ーー担当番組がAbemaTVと聞いたときは?
佐藤:まだ福島の訛りも抜けていなくて、同期の中で自分が一番下手だ、いつまでも仕事が無いんじゃないかって思っていたので、すごく嬉しかったです。AbemaTVでは恋愛リアリティーショーをよく見ていました。『AbemaPrime』は、一つのテーマについてとことんやる番組だなと感じていたので、たくさん準備をしないといけないなという緊張感がありますね。
ーー扱ってみたいテーマはありますか?
佐藤:1年目がこんなことを言って良いのかとも思うのですが、来年は震災から10年ですので、ぜひ、取材などもさせていただけたらと思います。
…ところで、私は中継リポーターを担当するんですか?
ーー(プロデューサー)進行役をやってもらいます。え、聞いてない?
佐藤:進行、ですか?…はぁ。できるかなぁ…。
ーー個性豊かなレギュラーが待っています(笑)。平石先輩は「失敗して当然だから」とおっしゃっていました。
佐藤:ありがたいです(笑)。至らない点が多いと思いますが、心から伝えるという気持ちを大切に頑張りますので、よろしくお願いいたします!
■「自分にしかできないことを早く見つけます」渡辺アナ
新潟出身の渡辺アナは、学生時代にコミュニティラジオに出演、話をすることの楽しさを実感し、アナウンサーという職業に興味を持ったという。
渡辺:「出演者が成長する」ということが番組コンセプトでもあったので、リスナーさんの質問にお答えしたり、プレゼン力を鍛えたりする中で、いろいろなことを勉強させていただきました。
大学は法学部政治学科なので、実は公務員試験の準備をしていた時期もありました。アナウンサーになれていなかったら、全く別の道を歩んでいたかもしれません。
ーーそんな学生時代はどんなことを?
渡辺:1年生の時に大学のミスコンで準ミスに選んでいただいたのですが、翌年からは裏方の仕事やMCとして関わったので、4年のうち、3年はミスコンに関わっていました。運営も含めて、いろんな立場からイベントに携わることができて楽しかったですし、多くのことを学びました。
ーー担当がAbemaTVの番組だと言われて、どうでしたか?
渡辺:入社して、研修を終えて、10月頃からお仕事かなあと思っていたので、予想もしていなかったことに、驚きで頭が真っ白に(笑)。でも、恋愛リアリティーショー、とくに“オオカミちゃん”はシリーズはよく見ていました。
ーー(プロデューサー)共演が楽しみな出演者の方はいますか?
渡辺:実は小藪さんのファンなので、嬉しいです。紗倉まなさんもTwitterを拝見していたので、お話するのが楽しみです。平石さんに頼ってしまう部分が多いと思うのですが、議論をうまくまとめられるように、スタジオを支えられる存在になれたら…!
ーー目標とするアナウンサーはいますか?
渡辺:フリーになられた竹内由恵アナウンサーです。明るいオーラで、現場が変わる存在という印象があります。
ーー『AbemaPrime』で扱ってみたいテーマはありますか?
渡辺:韓国に旅行をしたことがきっかけで、K-POP、料理、美容と、韓国のいろんなことに興味を持つようになりました。アルバイト先に韓国人の同僚がいて、“韓国から見た日本”について聞いてみたことがあります。その方は「政治的な部分も含めて、日本よりも中国に親近感がある」と言っていました。語学も始めたばかりなのですが、日韓問題のニュースはとても興味がありますね。
ーー今後の意気込みを。
渡辺:卒業したばかりの私が番組に関わらせていただくのは、とても有り難いことだと思います。視聴者の方に「この子が出演していてよかったな」と思ってもらえるよう、自分にしかできないことを早く見つけたいです。応援していただけたら嬉しいです。
4月からは新コンセプト「報道リアリティーショー」を掲げるニュース番組。地上波の報道・情報番組とは一味違うテーマ、個性的なレギュラー陣のコメント、そして視聴者からの質問も飛び交うAbemaPrimeと、緊張感いっぱいのフレッシュな2人がどんな化学反応を起こすのか。注目が集まる。
■プロフィール
早稲田大学商学部卒業。
福島県南相馬市出身で、休みを見つけるとすぐに実家に帰ってしまうほどの地元愛を持つ。
早稲田大学在学中には、学園祭のメインイベント「Waseda Collection」にてモデルを務めた。漫画やアニメといったインドアな趣味を持ちながらも、東南アジアでのボランティア活動に参加するアクティブさを持ち合わせ、現地では昆虫食にも積極的に挑戦した。
今後、『サンデーステーション』『AbemaPrime』を担当予定。
成蹊大学法学部政治学科卒業。
新潟県出身。高校時代はサッカー部のマネージャーを務めていたこともあり、趣味はサッカー観戦で、実際に自らフットサルをすることもある。東京タワーでエレベーターガールとしてアルバイトをしていたため、東京タワーへの愛着は人一倍強い。最近はK-POPアイドルやコスメ、食といった韓国文化にハマっていて、目下韓国語の勉強中。
今後、『あの人が「いいね」した一般人』『AbemaPrime』を担当予定。
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