テレビ朝日がワーナー・ブラザース・インターナショナル・テレビ・プロダクション(WBITVP)と手を組み、“開局60周年記念”としてよみがえらせる、不朽の名作『逃亡者』―。その超大作で、渡辺謙演じる主人公のエリート外科医・加倉井一樹(かくらい・かずき)を追い詰める刑事・保坂正巳 (ほさか・まさみ)役に豊川悦司が決定した。

 1963年~67年にかけてアメリカで放送されたテレビシリーズ『逃亡者』―。最終回は約7800万人に視聴されるなど、当時のアメリカで最高記録を樹立した名作ドラマ。日本でも1964年~67年に放送され一世を風靡。1993年にはハリソン・フォード主演で映画化され、保安官を演じたトミー・リー・ジョーンズがアカデミー賞助演男優賞を受賞。日本でも大ヒットを記録した。そんな不朽の名作が2020年の日本で復活!舞台を現代の日本に移して物語を再構築し、2夜連続放送という超大型スケールで放送する。

さらに“追う刑事”目線の配信限定SPコンテンツも『AbemaTV』『TELASA』で

 豊川が演じるのは、テロリスト対策のために新設された警視庁特別広域捜査班の班長・保坂正巳。容疑者を確保するためなら手段を選ばず、部下がおびえるほど執拗にターゲットを追い込んでいく叩き上げの刑事。そんな保坂が、妻殺しの容疑をかけられ自らの潔白を証明するため逃亡した加倉井をじりじりと追い詰めていく。

 しかし、非情な刑事として、犯罪者の心理などにまったく興味のなかった保坂が、“なぜ加倉井は逃げ続けるのか”――その心の動きの意味を探りはじめたとき2人の間には不思議と奥底で通ずる何かが生まれていく?!スリリングな追跡劇、真犯人探しのミステリーはもちろん、《追う者VS追われる者》の人間ドラマが大きな見どころとなっている。

 さらに、今回のドラマスペシャル「逃亡者」では、インターネットテレビ局『AbemaTV』と4月から始まるテレビ朝日の新動画配信プラットフォーム『TELASA(テラサ)』と連携し多角的なプロジェクトを始動。豊川演じる保坂を始めとした、逃亡者・渡辺謙を“追う刑事”たちにスポットを当てた、『AbemaTV』と『TELASA(テラサ)』だけでしか見られないスペシャルコンテンツの制作も決定。地上波でのドラマ放送と連動したコンテンツ展開で、逃亡者の世界観がさらなる広がりを見せていく。

渡辺が、追跡者のクールな魅力を絶賛! 豊川は“渡辺謙スタイル”に感動

 これまで数々の映画、ドラマで繊細かつ緻密な演技を見せ、“大人の男”の魅力を放ってきた豊川。日本だけでなく世界を股にかけて活躍する大先輩・渡辺謙との共演は3度目ながら、「今回がいちばんがっつり芝居させてもらったんじゃないかと思います」と、念願の“濃密タッグ”実現に喜びをさく裂させた。昨年、ハリウッド映画『ミッドウェー(原題:MIDWAY)』に参加した豊川は「自分が経験したことで、改めて謙さんは20年近くも世界で仕事を続けてこられたんだな…とそのスゴさを考えるチャンスをもらいました」と、先輩の足跡の大きさを実感したことを告白。

 さらに、「改めて思ったのは、謙さんはとても真面目な方で、自分の役だけでなく全体を考えている、ということ。“このシーンはこう解釈できるけど、君はどう思う?”と、監督や共演者とのディスカッションを多く重ねるんです。謙さんのおかげで僕自身も新たな発見があり、そういう“渡辺謙スタイル”に触れられてすごく刺激になりました」と、作品に対する渡辺の真摯な姿勢に触発されたことを明かした。

 渡辺もまた、「自分を追い詰めてくる豊川さんのプレッシャーをずっと背中に感じながら演じていました。孤独感や不信感を背負って迫ってくるのが、ひしひしと伝わってきました」と豊川の“圧”を意識しながら演じきったことを打ち明け、「彼は、僕にはないクールさを持っているんですよね。階段のシーンを撮影していたとき、追われる側の僕はガニ股で必死にガーッと降りていたのですが、後ろを振り返ると、彼が拳銃を手にカッコよく降りてくるんですよ。いやぁ、クールだなあって感心しました(笑)」と豊川の魅力を称えていた。

あらすじ

 都内の高級住宅街で、凄惨な殺人事件が発生した。殺害されたのは、大学病院勤務のエリート外科医・加倉井一樹(渡辺謙)の妻・陽子。その夜、加倉井は陽子とともに恩師のパーティーに出席したのだが、緊急オペの要請が入ったため、陽子は先に帰宅。執刀を終えた加倉井が深夜、家に戻ったところ、1階で家政婦の女性が、そして2階の寝室で陽子がナイフで胸を刺されて絶命していたのだ…。

 思いもよらぬ出来事にがく然とする加倉井は、現場から逃げる男を発見。階段で格闘となり、頭部を殴打されて気絶してしまった。だが、警察は加倉井が2人を殺害して逃走を図った挙げ句、階段を踏み外して気を失ったものと断定。もみあった際、犯人の左腕が義手であることに気づいた加倉井は「義手の男を見つけてくれ」と刑事たちに訴えるが、現場には侵入者の痕跡は何ひとつ残されておらず、結局、加倉井の主張はかき消され、逮捕されたのち、死刑判決が下された。絶望の底に突き落とされたまま、加倉井は東京から名古屋の拘置所へ移送されることとなった。ところが、同じく移送バスに乗っていた爆弾テロ事件の首謀者・嶋岡正彦の仲間らが、山中で護送車を襲撃。横転し炎上した車内から危機一髪、逃げ出した加倉井は決断を迫られた。ここに残るか、それとも――!? 陽子の顔が頭に浮かんだ次の瞬間、加倉井は深い森の中へと姿を消していた――。

 まもなく、襲撃現場に結成されたばかりの特別広域捜査班が到着した。班長・保坂正巳(豊川悦司)は、部下たちを震撼させるほどの強硬手段で嶋岡らテロ集団を制圧。次は加倉井をターゲットに見据え、彼の行方を追いはじめる。そのころ、加倉井は脱走時に負った腹部の傷の痛みに耐えながら、逃亡者として旅をはじめていた…。

ドラマスペシャル『逃亡者』は2020年2夜連続放送

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