4月4日より放送開始した、アニメ&実写版「ギャルと恐竜」。森もり子原作、トミムラコタ作画による同名漫画が原作の本作は、ギャルの楓と恐竜の時代を超えたルームシェアを描いた物語だ。
▶本編:ギャルと恐竜が時代を超えたルームシェア!? 「ギャルと恐竜」エピソード一覧
後半から始まる実写パートでは、第一話でなぜかギャルではなく俳優の見栄晴が恐竜と同居していたり、大家役として「残酷な天使のテーゼ」で知られる歌手の高橋洋子が登場するなど、個性豊かなキャスティングと独特な世界観が視聴者の注目を集めた。
今回、実写パートの構成を担当したチーフプロデューサーの須藤孝太郎氏に収録の裏側や本作の魅力を語ってもらった。
CGを使わず表現した実写パート「その分可愛らしさは出ていると思います」
ギャルの楓が、酔った勢いで恐竜を部屋に入れてしまったことから始まる不思議な同居生活。「ギャル×恐竜」という一見型破りな組み合わせだが、悩まない性格の楓と”箸でカップラーメンを食べる”など人間生活への適応能力が高すぎる恐竜のコンビは意外にも相性が良いようだ。
SNSでは「恐竜くんの可愛さとギャルの性格の良さが最高」「独特の空気感がめちゃ好き」などと、アニメ&実写化前から話題を呼んでいた本作。須藤氏も、原作を読んだ際の感想を「恐竜が世界に馴染んでいて、それに周りの人々も変わらず接している…非日常の日常でほんわかしました」と振り返っている。
アニメ&実写版「ギャルと恐竜」ではアニメーションやクレイ風アニメ、実写など様々な演出が取り入れられている。実写化にあたってこだわったポイントを、須藤氏は「実写パートでの恐竜くんを、CG等使わず挑戦しています。動きが制限されるので出来ることと出来ないことがありますが、ただその分可愛らしさは出ていると思います」と、明かした。
ギャルではなく見栄晴…!? 個性豊かなキャスティングの理由
第1話の実写パートは、ギャルではなく俳優の見栄晴が恐竜と同居しているところから始まった。見栄晴を起用した理由は「楓と恐竜くんが出会う前の話をやろうと考えていて、それがおじさんだったら面白いなというところからでした」だという。さらに、見栄晴の恐竜との共演を「予想以上の可愛らしさでした。恐竜くんとのやり取りが微笑ましい感じでした」と振り返った。
実写版のギャル・楓役を演じているのは”三代目カリスマギャル”のキャッチコピーを掲げるタレントの8467(やしろなな)。須藤氏は「8467さんは、ヤンマガさんの企画で実写出演権を勝ち取ってどこにご出演頂くか考えていたのですが、別件で楓役のオーディションもやって頂き、雰囲気や見た目もぴったりな感じでしたので選ばせて頂きました」とキャスティングの経緯を明かした。また、8467は本作で女優デビューとなったが「ギャルのマインドが出ていてとても良いです。これはギャルでないと出せないので」と”本物のギャル”だからこその演技を評価。
個性豊かなキャストに恐竜…撮影現場の雰囲気はどうだったのだろうか。「恐竜くんが撮影中に指示を受ける度に手を挙げて応えてくれるのがとても可愛らしかったです」と、ほっこりエピソードを明かした須藤氏。さらに、ちょっとしたハプニングもあったようで「4話でハリウッドザコシショウさんに出て頂いた際、収録中にネタを見て、笑ってはいけないのに笑ってしまい、スタッフの声が入ってしまいました。すみません」と、まさに”笑ってはいけない”収録現場のような一幕があったことを明かした。
本作は「誰も傷つかない優しい世界」が魅力だと語る須藤氏。「恐竜くんの表情や動き、楓役の8467さんのギャルっぽさに注目して欲しいです」「Aパートがアニメ、Bパートが実写の挑戦的な枠ですが、どちらも皆様に楽しんで頂けるように引き続き頑張ります」と視聴者に向けてメッセージを送った。
▼作品概要
『ギャルと恐竜』 講談社「ヤングマガジン」にて連載中の森もり子氏とトミムラコタ氏による作品
☆コミックス1~3巻 好評発売中!
(C)森もり子・トミムラコタ/講談社・キングレコード