新型コロナウイルスの感染拡大を受け、シンガポールで濃厚接触検知アプリが導入されたことが話題になった。一方、このアプリがいじめや差別の助長するのではないかという危惧もある。ジャーナリストの堀潤氏も「自宅の隣の人がそうだとわかった瞬間の身の振舞い方は問われるかもしれない」と慎重な姿勢を示す。
その一方、堀氏は「どこにどれだけ感染者がいるか把握するためのPCR検査をきちんとやるべきだ。抗体検査もしっかりやって、どれくらいの人が、ある意味ガードできそうなのかも。今は実態の情勢がまだわかっていない状態でクラスターに対応している。はっきり言って後手に回っている」との指摘も忘れない。
元日経新聞社記者で作家の鈴木涼美氏は「アメリカで行った無作為のPCR検査を日本で、東京で行うべき。実際にどれだけ無症状の感染者がいるのかは興味あるし、それを知ることでGWに沖縄に行こうとしている人たちの行動も是正されるだろう」と述べると、前述の濃厚接触者アプリに関連して「日本人はデジタルに情報をとられるのを嫌う傾向がある。マイナンバーカードがいまだに15%も普及していない(令和2年3月1日時点での普及率は15.5%/総務省発表)。これが普及していたら、新型コロナに関連する様々な手続きも簡略化できたはず。国民の方も、行政に対する協力を反省するところがある」と持論を展開した。
鈴木氏の話を受けた堀氏は「個々人に行動を求めさせるやり方ではなく、国や保健所など色々な機関が情報を共有するためのものとして稼働させればいい。そもそも公表の必要性に関しては疑問だ。いまは保健所も役所も疲弊しきっていて手一杯。それこそ、公共事業という形で政府の仕事ができる雇用を作り出し、PCR検査も含めてきちんと職員を派遣できる体制をつくるべきだ」と現状を踏まえて話した。(ABEMA的ニュースショー)






