3月には再審請求が棄却 和歌山毒物カレー事件・林真須美死刑囚の長男が近況を明かす
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 2日深夜、『カンニング竹山の土曜The NIGHT』(ABEMA)が放送され、和歌山毒物カレー事件の林眞須美死刑囚の長男が現状を語った。

▶動画:林真須美死刑囚の長男、受け取った手紙の内容を明かす(50分15秒頃~)

 この日は「コロナの影に隠れたニュースSP」と題して、新型コロナウイルスのニュースが増えることによって報道される機会が失われている、気になる出来事の現在を取り扱うことに。

 林死刑囚の長男(番組内表記:林さん)は、新型コロナウイルス感染防止のためリモートで出演。近況を尋ねられると、3月に大阪高裁が林死刑囚側の再審請求を棄却したことを報告。林さんは「地裁で棄却されたときは、すごくニュースで扱われたんですけど、今回のコロナの件のなかで、サラッと報道されたなという印象を受けた」と語った。

 棄却理由については、犯行に使われたというヒ素の事件当時の鑑定方法に問題があるという指摘を踏まえて「証拠能力として弱まってはいるが」といった文言が追加されたものの「犯人であることに合理的な疑いをはさむ余地はない」という内容だったいう。

 林さんは「地裁のときの答えから少しも変わっていない」という印象を受けたそうで「家族としては納得できていない状況」と、胸中を告白。

 林死刑囚から手紙を受け取ったという林さんは「『すごく悔しかった』と。今回の高裁の結果にすごく期待をしていたみたいで、それが通らなかったことに対する憤りみたいなものを手紙につらつらと書いていました」と内容について説明をした。

 再審が通ることによって無罪に転じる可能性に期待をかける林さんだったが「今から捜査をやり直して、新たな証拠が出てくるのは不可能に近いんじゃないか」と、不安を抱えているという。

 また、林さんは報道のあり方についても言及。ネットメディアと地上波では視聴者の受ける印象が異なるとして「地上波で観る息子さんと、インターネット番組で観る息子さんのイメージが全然違う」という意見を多く受け取ったことも明かしていた。

▶動画:林真須美死刑囚の長男、受け取った手紙の内容を明かす(50分15秒頃~)

林真須美死刑囚の長男とリモート中継
林真須美死刑囚の長男とリモート中継

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「77円のおにぎり生活嬢」が抱いた殺意
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