4月4日より放送開始した、アニメ&実写版「ギャルと恐竜」。森もり子原作、トミムラコタ作画による同名漫画が原作の本作は、ギャルの楓と恐竜の時代を超えたルームシェアを描いた物語だ。
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ギャルの楓が、酔った勢いで恐竜を部屋に入れてしまったことから始まる不思議な同居生活。「ギャル×恐竜」という一見型破りな組み合わせだが、悩まない性格の楓と”箸でカップラーメンを食べる”など人間生活への適応能力が高すぎる恐竜のコンビは意外にも相性が良いようだ。アニメ放送後、SNSでは「ゆるくて癒される」「こんな恐竜居たら絶対持って帰りたい」「優しい世界」など、その独特な世界観に魅了される人が続出している。
今回、ABEMA TIMESではストーリーコーナーアニメの青木純監督にインタビューを実施。「ギャルと恐竜」の魅力や制作裏話を聞いた。
――「ギャルと恐竜」の原作を読んだ際の感想はいかがでしたか?
青木:「ギャルと恐竜」というタイトルを聞いた時は企画先行のワンシチュエーションものかな?という第一印象でしたが、読んでみるとキャラクターも構成も練られていてよく出来たマンガだと感じました。
――アニメ化にあたり、原作の森もり子さん、作画のトミムラコタさんと話し合ったことで印象的だったことはありますか?
青木:最初に話し合った内容の半分以上が「ギャル」とは何か?この作品における「ギャル」という概念について、だったような気がします。ひときわ印象に残っているキーワードは「ギャルみ」です。
――アニメに加えて、クレイ風アニメや実写パートがとても印象的でした。様々な演出を取り入れた理由を教えてください。
青木:実はこのような構成を提案したのは自分ではなく、プロデューサー陣や神風動画の水崎さんの発案です。原作が1話完結の短編なので、実際作品の世界観を立体的に見せるには有効な手法だと思います。
――恐竜は喋らないにも関わらず、感情がとても伝わる印象を受けました。演出などで特にこだわった点や難しかった点はありますか?
青木:主役なのに声を発しないキャラという事で、実在感を与えるための演出、作画、どれも大変な手間がかかっています。ただそこは自分よりも声優さんや音響効果のスタッフのほうがたいへんな苦労をされたと思います。
――アニメ放送スタート時の反響や感触はどうでしたか?
青木:予想通り皆さん実写パートのインパクトに持っていかれたようで(笑)アニメのストーリーパートも負けていられないので、少しでも良いフィルムを作らねばと気合が入りました。
――本作について「ココに注目してほしい!」というポイントはありますか?
青木:毎回手を変え品を変え描き出される恐竜のチャームポイントに注目して欲しいです。
――今後用意されている、ファンが驚くような仕掛けはありますか?
青木:とにかく真面目に作っているのがAパート(アニメ)なので、仕掛けと言うほどのものはありませんが…納品前の編集室試写では実写パートに毎回驚いています。メインスタッフなのに(笑)
――監督からみた「ギャルと恐竜」の魅力はなんですか?
青木:原作の森もり子先生が掲げている作品のテーマが「日常を肯定する」なのですが、まさにこの言葉に尽きると思います。
――視聴者のみなさんにメッセージをお願いします。
青木:誰もが自分の心に恐竜を住まわせる事で、人と人どうしが何となく上手く行く、そんな優しい世界になると良いですよね。恐竜が常にそうして生きているように。
▼作品概要
『ギャルと恐竜』 講談社「ヤングマガジン」にて連載中の森もり子氏とトミムラコタ氏による作品
☆コミックス1~3巻 好評発売中!
(C)森もり子・トミムラコタ/講談社・キングレコード