5月9日、テレビ朝日×ABEMA共同制作ドラマ 『M 愛すべき人がいて』リミックスverが放送され、タレントの伊集院光と社会学者の古市憲寿のツッコミ解説に注目が集まった。
本作は、歌姫・浜崎あゆみが誕生するまで、そしてそこに秘められた出会いと別れを描き大ヒットした話題作「M 愛すべき人がいて」(小松成美著・幻冬舎刊)を原作に、ドラマならではの彩りを加え壮大なスケールで描く連続ドラマ。脚本は鈴木おさむが手掛け、アユとマサの純愛に加え、鬼トレーナーのしごき、過酷なデビュー争い、壮絶な嫌がらせ、そして恋路を阻む強敵たちとの戦い…とドキドキハラハラする要素満載のジェットコースター・ラブストーリーに昇華した。
今回はリミックスverということで、伊集院と古市がドラマ第1話を視聴しながら解説。原作の題材となった歌手の浜崎あゆみとエイベックス株式会社代表取締役会長CEOの松浦勝人と交流のあるふたりならではの視点で、時代背景を踏まえ、様々な考察を述べていくという企画だ。
既に1度視聴を終え、2回目の鑑賞となる古市は、冒頭で全盛期のアユが「あの日も海をみていたな」と過去を振り返るシーンから「僕ね、このシーン好きなんですよ」とワクワク。「いわゆる普通のドラマじゃなくてちょっと『仰天ニュース』の再現ドラマみたいな、ああいう感じですって宣言された気持ちです」となんとも言えない気持ちを表した。
すると、伊集院も「この第一声で、“これは香ばしい!”っていう。その感じが僕の中できましたね」と大きく共感。続けて流れたアユが地元で祖母に「わたし東京にいく!東京にいって夢を叶える!」と夢を語るシーンにも、「仰天ニュース、アンビリバボー、もしくは最終的には青汁のコマーシャルなんじゃないかっていう香ばしさ」と、普通のドラマとは一味違う作りにツッコミつつも評価した。
さらに、ふたりはキャスト陣の衣装にも注目。90年代を意識した絶妙なファッションに当時学生だったという古市は、「90年代ってこんなに古臭かったっけ?」「ちょっとこれ昭和すぎません?」と疑問をぶつける。
しかし、伊集院は、「リアルとリアリティと香ばしさをブレンドした感じがこのドラマの面白さ」「昔の話です、出世前ですってことでこれでいい」とドラマならではの誇張表現を納得した上での視聴の仕方をおすすめした。
その後もふたりは、ツッコミどころ満載な本編の演出を的確に指摘し続けるも、ドラマに引き込まれてしまっているようで、「絶対に誰かと見たいドラマ」「誰かにLINEをしたくなる」「だからTwitterでも盛り上がる」など誰かと感想を共有しながら観たいドラマであることを何度も口にしていた。