11日深夜、『スピードワゴンの月曜The NIGHT』(ABEMA)が放送され、新型コロナウイルスに便乗した詐欺が横行していると明かされた。

被害総額が4兆円になる可能性も? “新型コロナ詐欺”のさまざまな手口と対策
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 この日は「地上波じゃできない裏社会の最新情報 闇社会 コロナ狂騒曲SP」と題し、ゲストとして裏社会に精通する作家の草下シンヤ氏と、中国のリアルを取材するルポライター西谷格氏がリモート出演をして、日本と中国の“裏社会”に関する話題を展開していった。

 番組中に井戸田潤は「新型コロナで詐欺師がボロ儲け! 被害総額4兆円の詐欺が起きる!」と書かれたフリップを掲げた。小沢一敬が「コロナ詐欺なんか聞いたことがないけど……」と驚いていると、草下氏は「表社会だと『残り物には福がある』って言うんですけど、裏社会では『流行りものには詐欺がある』っていうんです」と、この時期に流行しているという詐欺について解説した。

被害総額が4兆円になる可能性も? “新型コロナ詐欺”のさまざまな手口と対策
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 「特に今回は流行るというか、(生活の)全てがコロナ一色になってしまっているので、それを巡っていろいろな詐欺が起こっている」と話す草下氏。なかでも詐欺師が一番注目しているのは、国民に一律で10万円が給付される「特別定額給付金」だという。

 草下氏は東日本大震災を例に出して「(震災による)休業補償などの2、3割が詐欺師に流れた」と解説すると、小沢は「映画の話みたいじゃん」と言葉を失っていた。

 草下氏はフリップの被害額の4兆円の根拠は、特別定額給付金の予算である13兆円のうちの3割という試算から出たものだろうと推測。続けて「ただ現実的に、裏社会を見ている人間からすると(支給額が)2転3転したことで、詐欺師たちも困ったというか『やれないな』という感じになった」と、すでに矛先が変わっている可能性があると解説した。

 番組では「中小企業に対する貸付金を狙った詐欺」「オレオレ詐欺の新型コロナ版」「助成金を渡すという名目で個人情報を盗み取る」「新型コロナに効く偽の健康食品の高額販売」「申請の複雑な手続きを代行すると言って手付金をだまし取る」といった、多くの手段があると紹介。

 草下氏は対策として「ちょっと怪しいなと思ったら『リアルタイム検索』とかで似たものがないか調べてもらえると、生の声が聞けて犯罪防止になる」と説明。詐欺を疑った際には「給付金 詐欺」といったキーワードで調べてみることが効果的だとアドバイスをしていた。

▶︎動画:コロナとヤクザ、給付金詐欺の手口

コロナとヤクザ、給付金詐欺の手口
コロナとヤクザ、給付金詐欺の手口
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