4月から好評放送中の春アニメ「イエスタデイをうたって」。漫画家・冬目景による独特なタッチのイラストと、男女の心を繊細に描くストーリーのアニメ化に、原作ファンを中心に日増しに注目度を上げている。主人公・魚住陸生(リクオ)を演じた小林親弘が、第7話の放送を記念した独占手記を寄せた。
▶映像:「うちくる?」に思わずドキドキ「イエスタデイをうたって」#7
<小林親弘:独占手記>
かぁーー!!ついにこの時がきてしまった!突然取り乱してすみません。
いや第7話ご覧になりましたか?最後のアレ。あのやりとりですよ。思わずドキドキしてしまうあのセリフ「うちくる?」がついに出てしまいました。
前話に登場した柚原の影響で様々な変化の起こる回だった。特に影響を受けたのは品子ではないかと思う。
逃げる口実を過去に求めて現状維持を選んでいた彼女は、前に進みたいと願う浪の気持ちに対しても、関係を変えたいリクオに対しても同様に現状維持を願っていたようにおもう。
現状維持はすごく居心地がよい。人生そのままで生きていけるのならばどんなに楽なことだろう。
けれど品子は自分と向き合って関係の変化をのぞんだ。人が勇気をもって相手をおもいながらも何かを変えようと行動した事実は、どんな時でもすごく胸にくる。
それ故の「うちくる?」だったわけだ…「うちくる?」…いやすごい言葉だ。皆さんは言われたこと、言ったことがありますか?
子供だったら遊ぼうぜになるし、お年寄りだったらお茶でもいかがです?になるかもしれない。10代後半から多分50代くらいまでは………うん。年齢性別時間場所で意味合いが全然かわってきそうな奇跡のセリフである。
そんな奇跡のセリフの飛び出した第七話、いかがだったでしょうか。
次回はその「うちくる?」にどう答えるのか。「うちいく。」と言ってしまうのか。
果たして…!!第8話もお楽しみに…!
◆作品情報「イエスタデイをうたって」とは
1998年よりビジネスジャンプ~グランドジャンプ(集英社)で連載、2015年に完結した漫画家・冬目景による漫画作品。コミックスはシリーズ累計140万部を突破。現在も多くのファンに愛されている。
◆ストーリー
大学卒業後、定職には就かずにコンビニでアルバイトをしている”リクオ”。特に目標もないまま、将来に対する焦燥感を抱えながら生きるリクオの前に、ある日、カラスを連れたミステリアスな少女―“ハル”が現れる。彼女の破天荒な振る舞いに戸惑う中、リクオはかつて憧れていた同級生“品子”が東京に戻ってきたことを知る。
※品子のしなは木へんに品が正式表記
(C)冬目景/集英社・イエスタデイをうたって製作委員会