大阪の感染者ゼロに吉村知事「新たなスタート」 社会経済活動再開へ「“出歩くな”“緩めるな”は限界ある」
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 大阪府の吉村知事は18日、17日の新型コロナウイルスの感染者が0人だったことを受けて、「新たなスタート」と今後の方向性について述べた。

 大阪府で感染者が確認されなかったのは3月9日以来。吉村知事は「1日の感染者数がゼロになるというのは2カ月以上なかったわけだが、緊急事態宣言において府民と事業者の皆さんに様々な協力をしていただいて、その結果だと思っている。多くの犠牲と出血を伴い、厳しい環境に置かれた皆さんの犠牲もあって成り立った。ゼロという数字が出たことは率直にうれしいが、これからも簡単には見られないと思う」と話す。

 一方で、社会経済活動の再開とともに考えるべきは「ウイルスと共存していく道」と指摘。大阪府は16日から、独自の判断基準に基づき休業要請の一部を解除した。吉村知事は「これまではどんなウイルスかもわからない状況の中(感染者数が)右肩上がりで、いろいろな事業を止めてもらう、外には出ないでというみんなが縮こまる作戦を取った。この作戦は何度も取れるものではなく、今度はウイルスと共存する道を選ぶ。ここからが新たなスタート。ゼロを目指し続けるなら外に出歩かないのが一番の対策だが、“出歩くな”“利用するな”“緩めるな”というのは限界があるので、街に出ても感染症対策を市民・府民、事業者も実行していく。社会経済活動をする以上、人出はあるので、これを禁止する発想に立つとウイルスとの共存は成り立たないと思っている」と述べた。

(ANNニュース)

映像:吉村知事 緊急事態宣言は「知事権限にすべき」

緊急事態宣言「知事権限にすべき」
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大阪府 新たな感染者「ゼロ」
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