“日本近代詩の父”と称される文豪・萩原朔太郎の孫で、映像作家やエッセイストとして活躍する萩原朔美氏がアニメ「啄木鳥探偵處」第6話にゲスト出演。萩原朔美氏にとっては今回が声優初挑戦にあたる。
アニメ「啄木鳥探偵處」は、推理作家・伊井圭氏の同名ミステリー小説が原作。同書籍に収録されている「高塔奇譚」は第3回創元推理短編賞を受賞している。探偵稼業「啄木鳥探偵處」を開いた天才歌人・石川啄木(CV:浅沼晋太郎)が、助手・金田一京助(CV:櫻井孝宏)と共にさまざまな事件の謎を解いていく物語だ。
5月18日より順次放送中の第6話「忍冬(すいかずら)」では、石川啄木(CV:浅沼晋太郎)らが訪れた人形館・傀儡館の館主役を萩原朔美氏が演じた。同アニメには、萩原氏の祖父にあたる文豪・萩原朔太郎も“人見知りで口下手なピュア詩人”なキャラクターとして登場している。番組公式Twitterによると、今回の出演は「朔美さん自ら『#啄木鳥探偵處 に出たい!』と仰ってくださり実現しました」とのことだ。
美輪明宏の主演舞台「毛皮のマリー」初演版(1967年)で美少年役を演じるなど、俳優の経験もある萩原氏。館主が口上を述べる一幕は好評で、Twitter上では「館主の口上いいですね~」「口上めちゃくちゃよくない!??」「役者さんだから口上上手だな」「口上マジで本物だわ」と称賛の声が相次いで寄せられていた。
第六首「忍冬」(すいかずら)
【あらすじ】
人気役者の橘乙次郎が活人形「金銀花」にかみ殺されるという猟奇事件が話題となる。ほどなくして乙次郎の後輩である泉若が自首したことで落着を見ていたが、泉若はミルクホールで働く季久と恋人同士だった。吉井は、片思い中の季久から泉若の無実の証明を頼まれる。そこに、京助と絶交中で金欠の啄木が割込み、吉井と二人で事件を調べることに......。
(C)2020伊井圭・東京創元社/「啄木鳥探偵處」製作委員会