今月14日、39県で緊急事態宣言が解除されたことを受け、新型コロナウイルス感染症の収束に向けた戦いは新たな局面に突入した。
クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス号」の内情を告発して注目を浴びた神戸大学の岩田健太郎教授は、自身の著書『新型コロナウイルスの真実』の中で次のように警鐘を鳴らしている。
「大事なことは失敗を認めて
繰り返さないために
何ができるかを反省することです
『まあ、みんな一生懸命頑張ったじゃないか』
って話になって、日常に戻る
これでは絶対に改善できない
また同じことが起こる」(一部抜粋)
岩田教授の主張に「その通り。もう収束ムードが広がっている」と賛同するのは国際政治学者の舛添要一氏。舛添氏は「最初日本は優等生だった。それがなぜ、ヨーロッパやアメリカの後にタイムラグで来てしまったのか。それはデータがないから。よその国が毎日出しているデータがもらえないから。基本的なデータを出し、情報公開をしっかりして反省する。第2波が来た時に同じことをやったらアウトだ」と私見を述べた。
舛添氏の意見に対して、元芸人で現在はラジオパーソナリティーとして活動するマンボウやしろは、一連のコロナ騒動について「いかにも日本人的である」と感じたこととして「強い命令や指示が出せない中で、ここまでできる日本人はすごい」と素直な思いを口にした。
さらにマンボウやしろは「中には9割以上、人との接触を控えている人もいる。『数字下がるまでは頑張りましょう』と言われ、実際に下がってきたところで『油断してるぞ』と急に言われても、じゃあ、いつ油断していいのかというのもある」とも話し、ネットで波紋を呼んだ西村大臣の発言に言及すると「精神論ではだめ。もしかしたらワクチンや特効薬を開発してくれるのを願いつつ、僕たちはそこに向かって時間稼ぎをして、ゆっくりやっていこう。言い方は悪いけど、ゆっくり感染していかなければならないものなのかもしれない。それをしっかりと提示してほしい。それを言ってくれたら、僕たち(日本人)はもう一回やれる」と話し、しばらくは続くであろうウイルスとの戦い、さらに共存生活に向け、政府に対する注文も忘れなかった。(ABEMA『ABEMA的ニュースショー』)






