「本当にミステリアス」連盟会長・佐藤康光九段が思う将棋という“生き物”の魅力
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 その独創的な棋風やユーモアに富んだトーク、それでいて重責を果たす日本将棋連盟会長・佐藤康光九段(50)にして、将棋は「本当にミステリアス」だという。棋士としてだけでなく、広く将棋界の発展に尽力する者として、将棋の魅力をどのように周囲に伝えるかは、大きなポイントだ。佐藤九段にしてみれば将棋は「生き物」で、それをいかにプロである棋士が対局・棋譜という形で伝えるか。そんなことをテーマに考えている。

▶映像:佐藤康・森内・谷川のレジェンド対談

 1987年3月のプロデビュー以来、同世代である羽生善治九段(49)、森内俊之九段(49)らと切磋琢磨し、獲得したタイトルは13期。永世棋聖の有資格者でもあり、棋士としての実力・実績は申し分ないが、今から3年ほど前の2017年2月に日本将棋連盟の会長職に就いてからは、普及・発展の先頭として日々、走り続けている。

 そんな佐藤九段が昨年、キャッチコピーを考えた。「盤上に感謝と最高のコミュニケーションを」。正直なところ「あんまり浸透していない」と苦笑いするが、盤上で起こることの魅力を、この言葉に込めたようだ。

「本当にミステリアス」連盟会長・佐藤康光九段が思う将棋という“生き物”の魅力
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 古くは1000年以上前、平安時代の駒も見つかっている将棋だが、今なお必勝法・攻略法が見つかるどころか、新しい戦型が生まれ、さらには古くなったと思われた戦型が見直されるなど、変化を続けている。その様子は、まさに生き物だ。「将棋は本当にミステリアスと言いますか、将棋自体が生きていることを実感することが多い。本当に深く感謝しなければいけないなと思っていますし、プロの棋士としていい将棋をみなさんにお見せしていくことが、大きな使命だと思っています」と、将棋自体の魅力には今なお感心し、それだけ身も引き締まる。

 人だけでなく近年はAIによっても変化・進化を続ける将棋。それを対局・棋譜という形で、多くの人に知ってもらい、喜んでもらうのが棋士の務めだ。「(連盟の)運営者としては、1人でも多くのファンの方に楽しんでいただける環境を作っていきたい」という思いは、新型コロナウイルスの感染拡大により対局の延期が相次ぐ中でも変わらない、むしろ増しているかもしれない。徐々に落ち着きを取り戻しつつある今、「1秒間に1億と3手読む」と言われた佐藤九段は、将棋界発展のためにひねり出す次の一手はなんだろうか。

ABEMA/将棋チャンネル)

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待望のレジェンドチーム登場!予選Cリーグ 第一試合<チーム康光 対 チーム糸谷>
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