検察庁法改正案をめぐる議論など、ネット上で政治への社会の関心が高まる中、橋下徹氏がYouTubeチャンネルを立ち上げ、独自に発信を始めている。
26日のABEMA『NewsBAR橋下』に出演したジャーナリストの堀潤氏は、「すごくいいなと思ったのが、一発目でご家族で話をされていたこと。ご家族と向き合って、なおかつお子さんに向けて話をしているから分かりやすかった。テレビの時とはちょっと違う橋下さんで、“こういうスタンスなんだ”、とい意外に思った」と評価。
「NHKを含め、地上波は国会中継を全然やっていない。取り上げられたとしても、不祥事があった時や政局絡みばかりだった。僕はテレビ局はもっと国会中継をやるべきだし、できれば流すだけの無味乾燥なものではなく、解説しながらやってほしいと思っている。それもテレビ番組に出てくる有識者の人たちではなく、誰でも出てきて語っていいはず。だから橋下さんのYouTubeにすごく励まされた。お子さんが“政治のことをあんまり知らないのに言うのはあんまり良くないと思う”みたいなことを言った時に、橋下さんが“それはちゃうで。誰だって何でも言っていい。テレビに出る専門家はちゃんとしないといけない。でも、みんな言っていいんだよ”とおっしゃっていた。そうだよなと思ったので、僕もZoomを使って、“みんながコメンテーターでいいじゃん”という企画をやってみた。募集をかけたら、あっという間に50、60人の方から応募があった」。
橋下氏は「講演会とかがなくなってるし、時間が結構あるから。検察庁法改正案についても、子どもに色々と聞かれていた。文章で書こうと思ったら結構な量になるから、これ録音でできるかな、という話で、僕も検察庁法について語りたいし、子どもに説明するところから、ということで録ってYouTubeに上げてみたら、色々なところから反応があった。翌日には息子が食卓で会話を隠し録りをしていて、“ワンちゃんがうんこした”という話から始まってグチャグチャな会話だったが、それに味をしめた(笑)。Twitterで書くよりも色々なことを言えるなと。そこで酔っ払った状態でひとり言を録音して、それを上げたりしている」と説明。
「僕らはお金をもらってコメンテーターの仕事をさせてもらっているが、テレビに出てるとか、新聞に意見を出している人というのはごくごく一部だ。昔はそういう意見をもとにマスメディアが世の中を一つの意見に仕立て上げていた。それが今、完全に崩れていると思う。堀さんがやっているように、色んな意見がダイレクトに出てくる。僕も番組で偉そうに話をさせてもらっているけれど、長男から“友達とも議論したんだけれど、やっぱりお父さんの議論には納得できない”と言われた。僕の意見なんて世の中の大勢ではないし、全然通らないということ」。(ABEMA/『NewsBAR橋下』より)


