賭け麻雀、“リーク先”がなぜ文春だった? 「新聞の番記者はテレビやラジオ局の系列に守られる反面、忖度が働く」元文春記者
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 元週刊文春の記者でジャーナリストの中村竜太郎氏が、東京高検の黒川前検事長に関する「賭け麻雀」情報のリーク先がなぜ、週刊文春だったのかという問いに対して「新聞の番記者制度はテレビやラジオ局の系列に守られる反面、忖度が働く」と答えた。

 24日にABEMAで放送された『ABEMA的ニュースショー』では、この問題の舞台裏について議論が交わされた。

【映像】なぜ、文春にリークされたのか?

賭け麻雀、“リーク先”がなぜ文春だった? 「新聞の番記者はテレビやラジオ局の系列に守られる反面、忖度が働く」元文春記者
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 その中で元日経新聞記者で作家の鈴木涼美氏が「番記者(産経新聞の記者や朝日新聞の元記者ら)と麻雀をしていたという危機感のなさは、新聞記者の現場からみればそこまで不自然なことではない。世間とは温度差がある。番記者と要人の間だと、少し悪いことをすると男同士は仲良くなりがちだ。その意味でも麻雀はわりとよく使われる。ただし、それは新聞社の悪しき習慣であるが、そういう形でどこよりも早くスクープをとるために関係を作っていくのは昔からやられていること」と発言した。

 さらに「あの人は何に弱いという情報交換を記者は絶対にしている。女に弱いのか、お金に弱いのか、ギャンブルが好きなのかなど、アキレス腱はどこかを握っていて出さないだけ」と続けた鈴木氏が「なぜ、リーク先が文春だったのか?」と中村氏に問いかけた。

 すると中村氏は「新聞など番記者制度で守られているところは、いざニュースを出すときに相当な忖度が働く。新聞であれば系列のテレビ局やラジオ局があり全体で守れている部分がある。しかし週刊文春のような週刊誌は独立系なので、そのニュース自体に価値があれば、ネタをリークしても途中でストップがかからない。みんなで取材してやってみようという気概がある。そういうものが積み重なっての信頼感が根底にはあったのだろう」と応じた。

【映像】元文春記者が激白「賭け麻雀」の裏側
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