新型コロナウイルスの感染拡大で休校が続いた日本。小学生から大学生・保護者向けの性教育をテーマに講演活動も行っている開業助産師・櫻井裕子さんは、コロナ禍の中でも思春期男子からの性に関する相談に答え続けている。

「僕は変態ですか」思春期男子の悩み 異性親子の距離感は「大人が自立促して」
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 『Wの悲喜劇 ~日本一過激なオンナのニュース~』(ABEMA)では、2時間スペシャル番組として『コロナ時代の性教育』を配信。突然の“コロナ休校”に見舞われ、生活が一変した若者たち。若者世代・母親世代・LGBTの方々をゲストとして招き、討論した。

【動画】カラオケのファミリールームで飲酒&乱交…思春期男子から実際に寄せられた悩み(6分ごろ)

 助産師の櫻井さんは、思春期男子から実際に寄せられた“性の悩み”を紹介(※番組では、櫻井さんが思春期男子から受けた相談のうち、本人より公開の許可を得たもの)。“意外とよくあること”として「お母さんの下着で自慰行為をしてしまう」という相談を紹介し、中には“母親公認”状態のケースもあったのだという。

 相談者である思春期男子の中には「動画にはニオイが無い」「ニオイが必要」と述べ、「僕は変態ですか?」と櫻井さんに質問してきた。“母親公認”の相談者は、下着の持ち去りが母親にバレてからは、母親から特定の曜日だけ下着を貸してもらえるようになったのだという。このケースについて櫻井さんは「母親が『他の人の下着を盗みに入っては困るから、ここでブレーキをかけられるんだったら……』と考えて、苦渋の決断をしたのではないか」と推測している。

 櫻井さんは、母親の下着を求める生活は「卒業してもらいたい」と思いを吐露。櫻井さんの話を聞いていたYouTuberのまーちんさん(20歳・男性)は「母親とは小学2~3年生くらいまで一緒に入浴していた」と自身の過去を振り返り、周りには「中学生・高校生になっても異性親と入浴していた子たちもいた」と告白。女子と父親のパターンもあると聞き、驚きを隠せない番組・MCのSHELLYだったが、櫻井さんは「いるんですよ……」と肯定した。

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「僕は変態ですか」思春期男子の悩み 異性親子の距離感は「大人が自立促して」
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 異性親子の距離感について、櫻井さんは「大人が境界線を伝えるべき」と説明。一般的ではない「うちはこうだった」で育った人間が、他所でもその常識がまかり通ると誤解したとき、それは犯罪行為にすら繋がりかねない。

 異性親子での入浴は「思春期に入ったかな、という兆しが見えたらもう(お風呂は)別れてもらいたい」とし、それ以前に身体つきが変わるような、何か兆候が見られた時期から「自立を徐々に促していってほしい」と櫻井さんは述べる。

「僕は変態ですか」思春期男子の悩み 異性親子の距離感は「大人が自立促して」
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 YouTuberのえりかんさん(19歳・女性)は性教育について、「学校だと性教育の授業って恥ずかしくて、素直に聞けない」「メディアが積極的に性教育について知識を教えてくれることで安心する」と明かす。前述のまーちんさんもえりかんさんに同意し、友人や先輩からの話であればラフな気持ちで聞けるので頭に入ってきやすいと述べた。

 しかし、SHELLYは「友人や先輩からの話だと情報の正確さに判断がつかないのではないか」と指摘。櫻井さんも「(知識が)正しいっていうのもそうですが、平等に公平に(性教育をやる)ってなったらやっぱり学校が必要」とした上で、「性はそもそも人権に関わる問題」と断言。小さい頃から、性教育として適宜伝えられる環境が整うことこそ望ましいとした。

(ABEMA/「Wの悲喜劇 ~日本一過激なオンナのニュース~」より)

▶︎本編:「女子が女子を好きになってもいい」 教育現場で広がる「性的SOGI」という考え方(1時間3分ごろ~)

【動画】Wの悲喜劇 ~日本一過激なオンナのニュース~ 「コロナ時代の性教育」(配信中)
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▶︎映像:“ゲイ風俗のもちぎさん” 母から「大学はお金持ちの行くところ」と言われて…家庭環境に束縛されない人生の過ごし方

【映像】「Wの悲喜劇 ~日本一過激なオンナのニュース~」公開収録SP「“普通”ってナニ?」後編
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