アニメ「啄木鳥探偵處」第9話でのエンディングの演出が「余韻がすごい」などと反響を呼んでいる。本編の内容と合わせて、心に染みた視聴者も多かったようだ。
アニメ「啄木鳥探偵處」は、推理作家・伊井圭氏の同名ミステリー小説が原作。同書籍に収録されている「高塔奇譚」は第3回創元推理短編賞を受賞している。探偵稼業「啄木鳥探偵處」を開いた天才歌人・石川啄木(CV:浅沼晋太郎)が、助手・金田一京助(CV:櫻井孝宏)と共にさまざまな事件の謎を解いていく物語だ。
6月8日より順次放送中の第9話「仕遂げしこと」では、依頼人・環(CV:村中知)に脅迫状を送った犯人が判明した。啄木と環の切ない恋もあり、本編が涙を誘う展開となったのに合わせて、エンディングが普段と異なる雰囲気のものに変更されていた。
通常のエンディングでは、声優ユニット・NOW ON AIRが歌うエンディング主題歌「ゴンドラの唄」に前奏は入っておらず、楽曲の後半で曲調もアップテンポなものに転調する。しかし、第9話ではピアノ前奏が追加されたほか、曲調もしっとりとした雰囲気のまま終わった。本編の余韻をさらにふくらませるようなエンディングに、Twitter上では「エンディングが印象的でした」「このVer.もすき」「入り方がやばかった…」「EDの余韻がすごい…」「心にじわじわくる演出」といった声が相次いだ。
第九首「仕遂げしこと」
【あらすじ】
貧しい人々に施しを行うことで生きる意味を見出す環の姿に、感化されていく啄木。京助は死んだ鑑の家に幽霊が出るという噂を平井から聞き、啄木と共に調査に出かけるが意外な幽霊の正体にたどり着くことに。
そんな折、環の夫である園部が何者かに窓の外から引きずり落されるという事件が発生する。犯人は鑑の弟なのか?環と二人きりになった啄木は、おもむろに原稿用紙に何かを書きはじめる……。
(C)2020伊井圭・東京創元社/「啄木鳥探偵處」製作委員会