8日深夜、『スピードワゴンの月曜The NIGHT』(ABEMA)が放送され、YouTuber怪談師のトークをスピードワゴンの2人が絶賛した。
この日は「日本縦断 リモート怪談SP」と題して、各地方を代表する怪談師がリモート出演で怪談を披露。2週に渡って行われる企画の後半となるこの日は「日本の西編」として、悠遠かなた氏(四国・九州代表)、濱幸成氏(四国・九州代表)、上里洋志氏(沖縄代表)、中山市朗氏(関西代表)が登場。事故物件芸人の松原タニシも見届け人として出演した。
視聴者参加型のYouTube配信で、心霊スポットの散策などをメインで行っているという悠遠氏。番組では「夕暮れ時のお祭り」というタイトルの、あいさつ代わりのショートな怪談話を披露した。これは四国に住んでいる友人から聞いた話であり、友人の知り合いであるAさんの実際の体験談だという。
夏のある日、海沿いの街にあるお客さんのもとを車で訪ねたAさんは、仕事が終わってから事務所に戻るために狭めの道を走っていたそう。時刻は夕方だったという。しばらく車を走らせていると、運が悪いことに夕立が降ってきたとのこと。辺りはみるみる暗くなってきたが、Aさんは反対車線の奥の方に明かりが灯っているのを見つけた。
近づいてみるとそれはお祭りの明かりだったそう。お祭りのエリアが車線にはみだしていたため、Aさんは「対向車がきたら面倒くさいな」と思っていたところ、悪い予感は的中して反対側から年配の女性が運転する軽トラックが走ってきたのだとか。
しばらく「行くか戻るか」のにらめっこが続いていたが、急に軽トラックが「ブン!」とエンジンをふかしてお祭りのエリアに突っ込んでいったそう。
Aさんは思わず目をそらしたが、衝突音や悲鳴といった音は全く聞こえず、「あれ?」と思って反対車線に目を向けると、年配の女性はニヤッと笑い、軽トラックは人だかりを突き抜けて走り去っていったという。
なにが起こったのかわからないAさんは「軽トラックの霊を見たのかな?」と考えるも結論は出ず、とりあえず事務所に戻って上司に報告したところ、「今日はその辺りで祭りなんかやっていない」と、予想にもしない言葉を投げかけられたとのことだ。
祭り自体が霊的な何かだったのでは、と推察したAさん。軽トラックの女性の笑顔を思い起こすと、「ああ、あんたも見えてるの」という苦笑いにも思えたことから、彼女自体は霊ではないのでは? とも考えたという。するとAさんは、天気雨を「狐の嫁入り」と呼ぶことに気づき「自分は狐の嫁入りの真っ最中を目撃したのでは」という考えに至ったという。
この怪談話が終わると、井戸田潤は感心したように「怖いねえ」と一言。小沢一敬は「ショートのなかにも、怪談師さんて感じさせる技術。しゃべり方がうまいから雨が降ってくるだけでもビクッ、軽トラが来るだけでもビクッて全部しちゃう。トークが上手いわ」と、絶賛だった。


