8日深夜、『スピードワゴンの月曜The NIGHT』(ABEMA)が放送され、沖縄の“奇祭”に関する不思議な怪談話にスピードワゴンの2人がうなった。

沖縄の奇祭で起こった怖い話 お祭りに現れた謎の「白いおじさん」の正体とは
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 この日は「日本縦断 リモート怪談SP」と題して、各地方を代表する怪談師がリモート出演。2週に渡って行われる企画の後半となるこの日は「日本の西編」として、悠遠かなた氏(四国・九州代表)、濱幸成氏(四国・九州代表)、上里洋志氏(沖縄代表)、中山市朗氏(関西代表)が登場。事故物件芸人の松原タニシも見届け人として出演した。

 上里氏は「白いおじさん」と題した怪談を披露。上里氏の祖母は沖縄で「ユタ」と呼ばれる霊媒師をしており、小さいころから上里氏自身も「上半身が燃えている男とすれ違う」などの不思議な現象を頻繁に見ていたという。

 そのなかでも今回は「一番怖かった実体験」を披露するとのこと。上里氏の出身地である宮古島のある地域では、村で選ばれた男性が全身に装飾を施して仮面を被り、「神様が息吹を吹きかけた」という泥沼の泥を村の人たちに塗り付ける奇祭があるという。塗られた人にはご利益があるとのことで、これは全国的にも有名な祭りだ。

 その祭りに中学生ぐらいのころから参加をしていた上里氏は、何年かに一度仮面を被った男性の他に、全身を真っ白に塗りたくった「おじさん」を見かけることがあったそう。特には気にしていなかったが、数年後に祭りが行われるタイミングで先輩から「『白いおじさん』を見たら絶対に俺を呼べ。そいつは見ちゃいけないやつらしいんだ」と、告げられたという。

 その年の祭りでは、上里氏は友人らに捕獲されて真っ先に泥を塗られてしまう。「泥を塗る人から逃げ回る」という醍醐味を失い所在なく道を歩いていたところ、その「白いおじさん」を発見したとのことだ。

 男は上里氏には気づいていない様子で、ぶつぶつと「マズムヌ」という言葉をつぶやいていたそう。言葉の意味はわからなかったが、とにかく居場所を先輩に報告したところ、先輩は「白いおじさん」のもとに向かったきり、そのまま行方不明に。

 一週間後に先輩は発見されたが、その場所は地元の人から「入ってはいけない」と言われている遺跡だったとのこと。遺跡の入り口には先輩の自転車が奇妙に変形した状態で置かれており、中には大量の人骨がある状態だったという。そこに先輩は立ち尽くしており、生きてはいたものの精神に異常をきたした状態で、その後は不登校の引きこもりになってしまったそう。

 ちなみに先輩が発見された場所はかつて「風葬」という、亡くなった方を野ざらしの状態でまつる場所だった。

 数年後、先輩は「アー」と声をあげながら自転車を乗りまわし、夜の村を徘徊をするように。偶然遭遇した上里氏と目が合うと、自転車を止めて近づいてきて「マズムヌ!」と言い放ち、上里氏はその場で気絶をして倒れてしまったそう。

 「マズヌム」というのは、沖縄の方言で「妖怪、化け物」という意味だという。上里氏は自身の解釈だとして「もしかしたら『白いおじさん』は古代の方で、現代人の僕らを見て、見たこともない生物がいると思って『マズヌム』って、僕らのことを呼んでいたのかな」と語った。

 先輩を見つけた「白いおじさん」が上里氏を見つけられなかった理由については、祖母から「お前はあの祭の一番最初のタイミングで、体に泥を塗られたからだよ」と、教えられたことも明かした。

 話を聞いた井戸田潤は「なるほど、そういうお祭りなんだね」とうなり、小沢一敬は現在のお祭りは「神様への感謝」といった、本来の理由が忘れ去られているとして「やっぱり沖縄は、そういうのが色濃く残っていたりするのかな」と感想を述べていた。

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