アニメ「啄木鳥探偵處」第10話で金田一京助(CV:櫻井孝宏)が石川啄木(CV:浅沼晋太郎)に示した愛情が、視聴者の涙を誘ったようだ。
アニメ「啄木鳥探偵處」は、推理作家・伊井圭氏の同名ミステリー小説が原作。同書籍に収録されている「高塔奇譚」は第3回創元推理短編賞を受賞している。探偵稼業「啄木鳥探偵處」を開いた天才歌人・石川啄木(CV:浅沼晋太郎)が、助手・金田一京助(CV:櫻井孝宏)と共にさまざまな事件の謎を解いていく物語だ。
6月15日より順次放送中の第10話「幾山河」では、想いを寄せていた女性・環(CV:村中知)を失い、自暴自棄になる啄木の様子が描かれた。京助はそんな啄木を気づかい、小説を書くための資金としてお金を貸すが、啄木はそのお金を花街で浪費してしまう。自ら死のうとする啄木に対して、京助が優しく語りかける一幕もあった。啄木に深い愛情を示した京助の姿は、視聴者の心に響いた様子。Twitter上では「ホント泣ける」「切なすぎる」「深い愛情が、ただただ沁みる…」「なんて大きな愛なのか」「羨ましい程の友情…」といった声が相次いでいた。
第十首「幾山河」
【あらすじ】
環を失った啄木は、歌を捨て社会を変えようと小説の執筆に励し、夏目漱石に見せるが評価してもらえない。環の仇を討つべく園部を殺そうと何度も教会に足を運ぶが、殺すこともできない。自暴自棄になった啄木は、京助から金を巻き上げ花街通いに勤しみ放蕩の限りを尽くす。そんな啄木と、吉井や朔太郎たち文士仲間は衝突する。心身が蝕まれ絶望していく啄木を前に、ふらりと現れた牧水。牧水の歌を聞いて啄木が向かった先とは?そしてその時、京助は……。