現在放送中の乃木坂46の46時間生番組『はなれてたって、ぼくらはいっしょ!』で、齋藤飛鳥と山下美月がこらきれない思いに涙を流す場面があった。
それは今回の番組のテーマでもある「はなれてたって、ぼくらはいっしょプロジェクト」に寄せられた1通のメッセージを読み上げている時だった。新型コロナウイルスの感染拡大による影響で、乃木坂46もライブや握手会などの活動を自粛せざるを得ない状況が続き、ファンとリアルな場でコミュニケーションをする機会が失われてしまったが、今回の『46時間TV』では徐々に新たな日常が戻りつつあるタイミングで、リスタートしようと前を向いている視聴者からの声を紹介していた。
自粛期間中、乃木坂46は新型コロナの感染防止や治療に尽力している医療従事者や、自粛を続けている人たちへの感謝の気持ちを歌った楽曲『世界中の隣人よ』を5月25日に発表した。優しいメロディに乗った「手を握らなくても その愛は分かち合えるよ 大切な誰かと今を生きよう」という歌詞が心に響く楽曲で、MVもメンバーが自宅などそれぞれの場所でリモートにて撮影を実施。グループの全メンバーに加え、生駒里奈、桜井玲香、西野七瀬ら卒業メンバーの11人も参加したことで大きな話題となった。
■乃木坂46『世界中の隣人よ』
メンバーにとっても心に響く楽曲だったのだろう。山下は春から事務職として病院に就職した視聴者からの「『世界中の隣人よ』を聴いて自分も感謝されているような気がして、自分も頑張ろうと思いました。いつもありがとう」というメッセージを読み上げると、堪えきれず大粒の涙を流した。それから「私たちはこうやってお仕事が出来ているけど、大変な方もいらっしゃるし、でもこうやって感謝の言葉を聞くと、すごくうれしいです」とあふれる感情を言葉にした。
齋藤も「自粛期間も毎日毎日“コロナの影響がどうなってるのか”とニュースで報道されるわけじゃない。でも、報道される部分とされない部分はあるし、表に立つ人が何を伝えるかって、やっぱりもっと考えなくてはいけないし、そういうツールを大切にしなくちゃいけないと改めて思った」と涙を流しながら振り返り、「『世界中の隣人よ』は私たちも急に発表することを聞かされて、自宅でMVを撮影して、初めての試みだったけど、スタッフさんとかも頑張ってくれたと思うから、それが届いたのはうれしいと思いました」と今の気持ちを明かしていた。
番組スタートを前に「ファンの方と会えない時間が続いているので、これで絆を深められたらな」と意気込みを見せていた、高山一実は2人の話を聞きながら深く肯き、新内眞衣も「今出来ることを行動してこういう感想をもらえるのはすごくうれしいし、私たちもこういう活動を続けてきてよかったと思える瞬間だよね」と口にしていた。