4月から放送されたアニメ「イエスタデイをうたって」。漫画家・冬目景による独特なタッチのイラストと、男女の心を繊細に描くストーリーのアニメ化作品は、ついに最終回を迎えた。自身も原作の大ファンである藤原佳幸監督が、最終話(第12話)の放送を記念した独占手記を寄せた。
<藤原佳幸監督:独占手記>
この作品の魅力は要因と結果がどれも繋がっていて、そこにある空気感、緊張感を再現することがこの作品を表現する上で大事なことなのだろうと思って作ってきました。
何かを守れば冬目先生らしさが出るというわけではなく、全部を守らなければならないハードルの高さを感じてました。
キャラクター達が纏っている緊張感は他人に対する気遣いで、その根本にあるのが自分は何をしたいのかわかっていない人達。
そんな人達が他人を通して自分と向き合っていく物語を丁寧に作っていけたと思います。
タイトルである「イエスタデイをうたって」はどんな結果になっても、それを思い出と消化できるような道筋(人間関係)を築けたのなら、過去だけに囚われず明日に向かって生きていけるだろうという思いで作ってきました。
12話通してご視聴してくださった皆様へお付き合いありがとうございました!!
一度目は、物語を楽しんで。
二度目は、各キャラに共感して。
三度目は、原作との表現媒体の差を楽しんで。
もし四度目があるなら、ぜひともBlu-rayを買っていただき、コレクションの一部に加えてください!よろしくお願いします!!
※品子のしなは木へんに品が正式表記
(C)冬目景/集英社・イエスタデイをうたって製作委員会