「怖かったですよ︕」小沢一郎氏が明かす田中角栄氏から受けた教え

　20日深夜、『カンニング竹山の土曜The NIGHT』（ABEMA）が放送され、国⺠⺠主党の小沢一郎衆院議員が田中角栄元首相から受けた、政治家としての心構えについて語った。

▶映像︓「もっと徹底して選挙区を回ってこい︕」小沢一郎氏が田中角栄氏からかけられた厳しい言葉（14分50秒）

　この日は政治家人生50年を迎えた小沢氏と竹山との対談が実現し、番組ではノーカットでその様子をお届けした。 47歳のときに自⺠党幹事⻑に抜擢された小沢氏。田中角栄氏も同じ歳のときに幹事⻑を務めていたと説明されると、竹山は「田中角栄という人はやっぱりおっかないですか︖」と、直球質問。これに小沢氏は「怖かったですよ︕」と言い放った。

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　初めて選挙に出る際に田中氏のもとを尋ねたという小沢氏だったが、あいさつをしてもほとんど口を聞いてくれなかったそうで、「もっともっと徹底して選挙区を回ってこい︕」と、厳しい言葉をかけられたという。

　しかし、この言葉こそが政治家として重要なことだったという。小沢氏も若い政治家には「我々は田中先生をはじめとした先輩には、当選して1年生は『お前たちの仕事は、生意気に天下国家を論じることじゃない、もう一度次の選挙で当選してくることがお前たちの仕事だ』という風に言われたたもんです」と、話をするのだそう。

　理由について、重要なのは当選そのものよりも「地元のみなさんの気持ちをきちっとつかんで、それを汲んで、それもとにして政治をやる」という田中氏の政治の基本的な考えを実践することで、だからこそ「1回や2回で地元のことが全部わかるわけないじゃない、徹底して回ってこい」と、言葉をかけられるのだという。

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　これに竹山が「まさに国会議員と言われる職業の人が国⺠の代表として選ばれているという、基本ですよね」とコメントすると、小沢氏は「そうです。だから地元の人たちの考え方、地域の事情、そういうことを知らないでなんで政治ができるんだと。僕はそれが⺠主主義の基本だと思いますよ」と、国⺠の声を聞くことの大切さを説明した。

　ちなみに、竹山の「経験からいって何回くらい当選をすると、いろいろと国のことをやってもいいってなります︖」という質問に、小沢氏は「地盤を固めるには10年は地元を徹底して回らないとダメ」と、3～4回の当選は必要だと語っていた。