広島の県議や市議、首長など、地元政治家40人以上に計約1800万円を提供した疑いがもたれている河井夫妻による大規模買収事件。
この問題について、26日の『ABEMA Prime』に出演した元衆議院議員の豊田真由子氏が、「とある先輩議員から、“ちゃんと地元でお金を配ってるの?市長さん、県議さん、市議さんにお金を配らなくて、選挙で応援してもらえるわけがないじゃないの"と叱られ、びっくりしたことがある。選挙の時に限らず、この世界は桁が違うお金が動いているんだと、5年の間に感じた」と現役時代のエピソードを告白した。
「私はお金も無かったので、党からの1000万円と親族からの借金などでやったが、収支報告書を見た他の議員さんに“本当にこれでやってんの?どうやって勝ったの?市議会議員選挙並みだね”と笑われるくらいだった。ど根性で地べたを這いつくばることで、だんだんとお助けをいただけるようになっていったが、必ずしもそうではない地域があるし、“お金をくれないんだったらあなたを応援しないよ”という方もいる。やっぱりそういう風習のようなものが日本の政治にはあるし、国会議員の選挙というのは、地元の市長さんや県議さん、市議さんに応援してもらわないと、非常に戦いにくい、厳しいということだ。議員さんに世襲の方や大きな企業グループのご子息が多いのも、そうではないとやっていけない世界だからだ」。
その上で豊田氏は「こういう風に事件化されることで、お金を配ることも、受け取ることもダメだよ、こうなるんだよ、ということが示される。お金じゃなくて、政策とか真心で地域を良くしましょうとしていくことが多分唯一の、そして一番効果がある方法だ」と話していた。
▶映像:豊田真由子氏による解説(4分30秒ごろ~)
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