あたかも常識のように知れ渡っていることが、じつは誤りだった。そんな定説が覆った例がある。「蛇に睨まれた蛙」もその一つだ。
これは「恐怖に身がすくみ動けない」という例えで用いられることの多い表現だが、当のカエルは、恐怖に身がすくんで動けないわけではなく、ヘビから逃げるための戦略。つまり、高度な心理戦を仕掛けた結果、自ら先に身動きをとることが難しい状況にあるというのだ。
京都大学の研究チームの発表によると、カエルはいったん跳ぶと、着地まで経路を変えることが難しい。一方のヘビも、いったん動き始めると方向転換ができない。この状況でカエルが先に動いてしまうと、ヘビに食べられやすくなってしまうため、じっとしてヘビとの間合いを取りつつ、ヘビの先行攻撃に備えているのだとか。
生き残るための駆け引きの様子から生まれた「蛇に睨まれた蛙」ということわざ。その驚きの真実にネットからは「なるほど」という納得の声、さらには「高度な心理戦だ」という感心の声が聞かれていた。(ABEMA『ABEMA的ニュースショー』)
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