いま全国各地で、安倍首相肝いりで全世帯に配布された“アベノマスク”との交換が行われている。愛媛県にある八幡浜黒湯温泉みなと湯では、アベノマスクを持参すると入浴料が無料になる。岐阜県の旅行会社では、500円分の旅行補助券と交換でき、愛知県豊橋市の焼き鳥店「中々」においては1000円分の食事券に姿を変える。それら様々なモノと交換された布マスクは、地元の学校や福祉施設などに寄付されているという。
一時は列島を揺るがす大騒動に発展したアベノマスク。いま、人々にとってその価値はどれほどになるのか? ABEMAで放送された『ABEMA的ニュースショー』では、厚労省に実験の許可をとった後、価値を探るべく「アベノマスクでわらしべ長者」(1セット2枚から)という実験を敢行した。そして、その結果は驚くべきものだった――。
実験の舞台は東京・江東区にある砂町銀座商店街。しかし、最初に訪れた和菓子店では「まだ届いていない。届いたら連絡します」と波乱のスタートを切ることに。その後も「家にもあるけど、使っていない」などと断られて失敗は続く。
「断られるのは不要なマスクだからか」
嫌なムードが漂ったとき、串揚げや天ぷらを扱う店舗で1本100円のマグロカツとの交換に成功。これを皮切りに「マグロカツ→マニュキュア→めがね専用ドライバー&めがね拭き→蚊取り線香入れ→夏用帽子と靴下→スニーカー→Tシャツ」と次々に交渉が成立。実験を開始してから2時間で総額およそ1万5000円相当に達した。
最後に声をかけたのは、気前のよさそうな砂町マダム。しかし、これが思いもよらぬ結末に。砂町マダムが自宅から持ち出してきたのは、まさかのアベノマスク。「娘たちが要らないって言うから…」との理由で、最後はアベノマスク6枚(3セット)というまさかの結果となった。
この結果を受けて、出演者からは「実際にマスクは届いたが、他のマスクがあるので一切開封していない。あれだけの税金を投じたアベノマスクは一体何だったのか?」といった疑問の声が改めて聞かれていた。
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