東京都できょう、新たに107人の新型コロナウイルスへの感染者が確認された。1日の感染者の数が100人を上回るのは、5月2日の154人以来、2カ月ぶりとなった。さきほど行われた都の対策本部会議の後に緊急会見を開いた小池都知事は、この感染状況について「感染拡大要警戒」の段階にあるとの認識を示した。
会見で小池都知事は「今週火曜日に発表した新たなモニタリング項目について、専門家の皆様の分析について初めての施行を行った。新たなモニタリングには2つの柱があり、感染状況と医療提供体制からなっている。感染状況については新規陽性者数、新規陽性者における経路不明者の状況。医療提供体制については検査の陽性率や検査人数。そして、入院患者数を主な要素として設定している」と述べた。
また小池都知事は最近の感染状況に関する専門家のコメントとして「接触歴など不明者の増加人数が7日間移動平均でみると27.1になっており、増加比で158.4。この状況が仮に4週間継続した場合に接触歴不明の新規陽性者が約6倍程度に拡大する可能性がある。そのため4段階のうち、3段階目にあたる感染が拡大しつつあると思われる」とも話した。
一方、医療提供体制については「重症患者は減少しているが、入院患者数が増加傾向にある。医療スタッフを含む病床の準備には相当の時間を要するとのことで、4段階のうち、2段階目に当たる体制強化の準備が必要とのコメントをいただいた」と説明した。
これらの専門家のコメントや分析を踏まえ、小池都知事は「感染拡大要警戒」の段階にあるといった都としての認識を改めて示すと、新宿や池袋など接客を伴う夜の街の飲食店について「ガイドラインを遵守しているお店もある」としながらも「夜の街にはぜひともご注意を」と呼びかけた。(ANNニュース)