新型コロナウイルス感染拡大を受けた緊急事態宣言が5月25日に全面解除されてから約1カ月。依然、各地で一定数の感染者は確認されているものの、６月19日には県をまたぐ移動制限も全国で解除され、社会経済活動は再開し始めている。
そんな中、ABEMA『ABEMA Morning』（平日朝7時～7時40分）も6月から、2カ月延期していたAKB48・武藤十夢の気象予報士としてのレギュラー出演が始動し、女性出演者4人による新体制が本格スタートした。そこでABEMA TIMES編集部では、キャスターを務めるテレビ朝日の田中萌アナウンサー（担当：月･火･金）と、4月から新たにキャスターに加わった住田紗里アナウンサー（木）と並木万里菜アナウンサー（水）、金曜のお天気コーナーを務めるAKB48武藤十夢に話を聞いた。
このコロナ禍で住田アナに起きた働き方の変化や、「おうち時間」の過ごし方とは。
――この2、3カ月の間で、お仕事にどのような影響・変化がありましたか？
『ABEMA Morning』に4月に加わってから、普通の放送だったのは最初の1回だけで、その後は新型コロナウイルス対策を講じながらの放送になりました。制作スタッフの人数もテレワーク導入により現場はかなり減っていると言われましたが、私は通常放送を1回しか経験していないので（笑）。放送内容についてだと、エンタメとスポーツのコーナーでも『誰々が感染した』というニュースが多かったです。楽しいニュースをまだ伝えられていないので、皆さんが元気になるようなニュースをいつか伝えられるといいなと思っています。
地上波では『週刊ニュースリーダー』を担当していますが、いつもはスタジオに全員が座っている状況だったのが、アナウンサーは自分のコーナーの部分だけ出るようになりました。あとは、いつもとは違う広いスタジオから放送したり消毒が徹底されていたりと、放送体制の変化がありました。
――「おうち時間」はどのように過ごしていましたか？
まずゲームをずっとしていました！ 自分でやるだけではなくて、友達や会社の人たちと通信して、ビデオ電話もつなげて喋りながらやっていましたね。
あとは、オンライン飲みを毎週のようにやっていました。翌朝に番組がある水曜日、金曜日の夜はできないので、その日以外で予定を合わせて。お酒は体質が弱くて飲めないので、ノンアルコールで参加していました。アナウンス部の先輩や後輩、大学のサークルの友達、小学校の同級生、バレエの幼馴染などありとあらゆる人とオンライン飲みをして、私友達が多いんだなと思いました（笑）。
――自粛中に新しく始めたこと、チャレンジしたことはありますか？
料理です。母の日に何かしないとと思って、買い物にも行けなかったので、できることといったらご飯を作ることだと。私本当に料理が下手なんですよ。でも、その日はローストビーフと餃子、サラダラップを作りました。やってみたら、意外と美味しくできることがわかりました。これを言うのも何なんですけど、だんだんInstagramのネタがなくなってきて、料理楽しいかもって思って始めたんです。でも本当に慣れていなくて、2時間ぐらいかけて汗だくになって作って、食べ終わった後は疲れてソファに倒れます（笑）。
――コロナが落ち着いたらやりたいことはありますか？
ABEMA Morningとして取材に行きたいです。自粛要請が全面的に解除された今でもこの新型コロナウイルスの影響で、困難な状況にある方が多いということを日々の報道で目にしています。まだまだ勉強不足な私なので、具体的に“ここ！！”というのはまだ想像できていないのですが、そのような状況にある人いるということを知ってもらえる、彼らの支えになる可能性のあるそういう取材、報道ができたらなと思っています。
――報道番組を担当したかったとのことですが、どのような経緯からですか？
東日本大震災が起きた時にベルギーに住んでいたんです。日本の番組はコンテンツを契約していて見ることができたんですが、日本で大災害が起きている時に私はすごく遠いところにいて、でも近い関係の人はみんな日本にいる。すごく不安だったんですけど、日本のニュースが流れてきて、アナウンサーの言葉は海を越えるんだ、報道にアナウンサーとして携わることで心配している人や困っている人を支えたり役に立つことができるんじゃないかと思ったのがきっかけです。
あと国際政治にすごく興味があるんですが、これまでの生活で、日本はやはり国内のことに目が向いている人が多いのかなと。日本の出来事が海外で扱われていると「ニュースになっている！」と思う一方、それが日本国内で扱われていないことのギャップを感じます。日本の人たちの興味がそこにないからだと思うのですが、世界はそういう風に報道していて、じゃあ私たちはどう報道したらいいのかを考えますね。今回の新型コロナウイルスの話も政策の話も、日本の人たちの目線を外に向けた上でじゃあ日本はどうなんだろうと見られるお手伝いがしたいなと思って、報道がやりたいと思いました。
――では最後に、ABEMA Morningへの意気込みを改めてお願いします。
4月から2カ月が経ち、視聴者の方とかなり近いところにあるニュース番組だと思ったので、これからも見ている人のことを考えてニュースを伝えられたらと。視聴者の方から来るコメントを紹介するだけではなくて、会話ができるように心がけてやっていきたいです。いま取材は難しいですけど、もっとアンテナを張って、見ている人が興味のあるかつ誰かを支えられるような取材をして、自分の言葉で伝えられるようになりたいなと思います。
▶映像：住田アナコメント「親の愛情を感じた時」
