韓流ブームの初期からドラマや映画に数多く出演してきたソン・スンホンが、クールな死神に扮して難事件に挑むスリリングなミステリー・ラブロマンス『ブラック～恋する死神～』がABEMAで初放送される。
事件現場の死体もまともに見ることができず、同僚たちの足手まといになっていた刑事ムガン（ソン・スンホン）。ひょんなことから出会った女性ハラム（Ara）が、人々の死の影を見ることができることを知った彼は、彼らの命を救うため、彼女に協力を持ちかける。その後、ある人物が人質事件に巻き込まれるというハラムの言葉を聞き、被害を防ごうとしたムガンは、自分が犯人に捕まり、命を落としてしまう。しかし、数時間後、死神ブラックがムガンの体に乗り移り、息を吹き返す。
日本でもリメイクされた『ボイス～112の奇跡～』など、リアルでハードボイルドなタッチのミステリー・ドラマに定評のある韓国のケーブル局OCN。同局が生み出した『ブラック～恋する死神～』は、そうした特徴に加えて、ファンタジーやラブストーリー、コメディの要素が盛り込まれたユニークなドラマだ。脚本を手掛けたのは『イルジメ〔一枝梅〕』や『神様がくれた14日間』のチェ・ラン。“死神”という存在を通して、死者にまつわる背景が説明されていくという手法が新鮮だ。登場人物たちの関係が複雑に絡み合いながら過去の事件の謎が明らかになっていく展開からも目が離せない。
主人公のムガンを演じているのは、『師任堂（サイムダン）、色の日記』のソン・スンホン。カラフルなパーカーを愛用し、事件現場でも浮きまくっていた彼は、アメリカの大学で学び、会計士の資格を持つという異色の人物だが、ある理由から刑事となり、密かに調査を行っていたということが徐々にわかってくる。そんな、ちょっと情けないムガンが、死神ブラックに乗り移られて以降は別人に変身。シャープな表情で黒づくめの服を着こなし、相手かまわず生意気な口調で話す姿に驚かされる。その一方で、人間になりきるために四苦八苦する姿は笑いを誘う。やがて、徐々にハラムに心惹かれ、やわらかな表情を見せるようになっていく。ソン・スンホンがアドリブも交えながら楽しそうに演じている。
人々に漂う死の影を見てしまうハラム役は、『花郎〈ファラン〉』のAra。覚醒後、記憶を失ってしまったかのように見えるムガンのことを幼い頃に親しくしていた初恋の人だと信じ、共に行動するようになる。ムガンの恋人である医師スワンに扮しているのは『花遊記〈ファユギ〉』のイエル。実は彼女には20年前に起きたある事件に巻き込まれたことがきっかけで別人として生きてきたという秘密を持っている。さらに、ハラムの能力を活用して、自分が代表を務める生命保険会社の業績を回復しようとする財閥御曹司マンス役を、ボーイズグループZE:Aの一員で、『止めたい時間：アバウトタイム』などで俳優としても活躍するキム・ドンジュンが演じている。
『ブラック～恋する死神～』は7月14日(火) 22:15よりABEMA【韓流・華流チャンネル】にて放送。
