スチャダラパー、新作「あにしんぼう」リリース　「キテるな〜このおっさんたちって（笑）」

日本を代表するベテラン・ヒップホップ・グループ：スチャダラパーが、前作「1212」から1年3ヶ月という短いスパンでミニ・アルバム「あにしんぼう」をリリースする。

平仮名のタイトルというこれまでのスチャダラのディスコグラフィには無かったタイトルの本作だが・・・。

「ANIとSHINCOとBoseで『あにしんぼう』と。映画からのオマージュなんだけど、改めて平仮名で書くと、もう『怖さ』が出てくるよね。作務衣着て自己流書道で書く感じだわ（笑）（Bose）」

「キテるな～このおっさんたちって（笑）（SHINCO）」

と、スチャダラらしい回答。

スチャダラパー、新作「あにしんぼう」リリース　「キテるな〜このおっさんたちって（笑）」

今作はインスト“アニがボーズでシンコがアニで”を皮切りスタート。それに続く、ホーンが鳴り響くオープニングと、タフでいて軽やかなトラック、そしてナンセンスな中にも希望感と毒っ気が含まれたリリックが印象的な“レッツロックオン”は、とにかくテンションの上がる一曲だろう。

「ホーンの鳴りからスタートするって、スチャの中ではあんまり多くなかったんだよね。でも、みんなが好きなタイプの曲になってると思う（Bose）」

「制作的には舞台『男子！レッツラゴン』で使われたこの曲からスタートしたから（ANI）」

「舞台はANIが出たんだよね。その流れで曲も頼まれて。ANIは水戸黄門にも漁師役で出たし役者づいてるね。リリスクの映画（「『リリカルスクールの未知との遭遇』）も出るんでしょ？（SHINCO）」

「店長役でね。きっと、一回こっきりですよ。『呼んでみたけどやっぱダメだったな』ってなってるんじゃない？（笑）」（ANI）」

またabemaTV「おしえてアベマくん」のテーマ曲“ドキメキニシス”や、Timberlandのキャンペーン・ソングをブラッシュ・アップした90'sの空気感を強く感じるタフな“ジャンクリートコングル feat. ロボ宙”など、ビート感が強く、キャッチーな感覚の楽曲が多く収録され、全体としてポップな雰囲気が印象的な一作だ。

「プロジェクトのオープニングを飾るタイプやキャンペーン・ソングだったり、そういった曲が今回は多いから、全体的にそういう強めの雰囲気になったと思うな。ヒップホップらしいガツガツした曲が多かったから、メロディで引っ張れる“よさGなスキャット”を入れたり、そういうバランスは良くとれてると思う（Bose）」

今作の初回版には、昨年末に行われたワンマン「暮れの元気なご挨拶」の恵比寿リキッドルームでのライヴの模様と、“中庸平凡パンチ”のMVを収録収した「KGGDVD」が同梱。そしてライヴ会場限定となる「Low-Cost,High-Performance」は、バンド：ザ・コスト・パフォーマンスとのセッション盤としてリリースされる。

その意味でも、現在進行形のスチャダラパーをトータルで見せようなアプローチのリリース展開となっている。「SDP」と書いてルビは「スチャダラパー」、いや、「スチャダラパー」と書いてルビは「最高！」です！

文／高木JET晋一郎

『スチャダラ2016 ～LB春まつり～』

公演日時：2016年4月17日（日）　開場時間：15:30 ／開演時間：16:30

会場：日比谷野外大音楽堂　※雨天決行・荒天中止

料金（税込）：前売 ¥6,500（全席指定）

出演：スチャダラパー、TOKYO No.1 SOUL SET、かせきさいだぁ、脱線3、The Cartoons、ナオヒロック、サイプレス上野とロベルト吉野、SEX山口　and more...

＜各プレイガイド＞

チケットぴあ 0570-02-9999

ローソンチケット 0570-084-003

イープラス http://eplus.jp

主催：HOT STUFF PROMOTION