東宝の12年ぶりの新作となる庵野秀明監督『シンゴジラ』(7月29日公開)の新たな予告映像が4月13日に公開され、ベールに包まれていた最新のゴジラの姿や、日本の有名俳優328人のキャストなども明らかとなり話題となっているが、海外でも新たに発表された予告が全く違った側面で紹介されている。

映画専門サイト「Cimming Soon」は「伝説的スタジオによるゴジラ復活作、モンスターの王者の復活」と紹介。「新世紀エヴァンゲリオン」と「進撃の巨人」の庵野秀明と樋口真嗣による「最も恐ろしいゴジラ」になるだろうと紹介。The Vergeは「巨大で、醜く、地獄のように怖い」とした綴った上で、技術面に言及、「シンゴジラ」はコンピューターグラフィックと人形による特撮、アニマトロニクスの融合による新しいゴジラと言及している。

さらに予告映像では計り知れないが、政府、自衛隊とモンスターの対決フィルムという要素だけとは思えず、日本の福島第一原発事故の際の東京電力の社員のユニフォームを髣髴とさせる作業員の姿から、第二次世界大戦後に誕生したオリジナル・ゴジラの設定(水爆実験で住み家を奪われた古代生物)をシンボリックに継承したものと推測、いわゆる怪獣映画の中に何らかのメッセージ性をもった作品になると予想している。

日本でも今回の手が短く異様に長い尻尾、赤くただれた溶岩のような皮膚など大きく異りややグロテスクなルックスは話題となったが、日本の著名人が次々と登場するカメオ出演的な部分が多く報道されている日本と海外では、予告に対する見方も大きく異るようだ。

シン・ゴジラ』は2016年7月29日(金)全国東宝系超拡大ロードショー

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