長澤まさみが初の刑事役で主演した「都市伝説の女」はテレビ朝日系「金曜ナイトドラマ」枠で2012年4月にスタートした。最終回で視聴率11.6%など深夜帯では上々で、2013年10月からPart2を放送。そして、ある意味、極めて貴重な作品となった。

長澤が演じる音無月子は都市伝説オタク。事件が起きれば都市伝説と勝手に絡めて「来たーっ!!」と1人で盛り上がり、独自の捜査を始める。何だカンだと真相に辿り着くが、たいてい都市伝説とは無関係という、コメディタッチのミステリーだ。

だが何より、「都市伝説の女」といえば長澤の“脚”。月子の衣裳は毎回ミニスカやショーパンで、美しい脚がたっぷり拝める。そこが貴重なポイントだ。

もともとスタイルの良さに定評あった長澤だが、映画「世界の中心で、愛をさけぶ」でブレイクして清純派路線を行き、露出は控えめだった。それが2011年の映画「モテキ」で小悪魔な役を演じてセクシーなシーンが評判となり、路線変更して出し惜しみしなくなる。

「都市伝説の女」の会見でも「最近よく『脚がきれいだね』とホメられるので、ぜひ脚を出していけたら」と話していた。実際、劇中ではあからさまな脚狙いのアングルが多用されている。5話でキャバ嬢出身のミニスカ国会議員(山口紗弥加)を取り調べるシーンでは、机の下の2人の脚を映していたり。

月子がミニスカや短パンをはく理由を「脚を出してると、聞き込みに答えてくれる男の人もいる」と語る台詞があった。「脚を出してると、ドラマを観る男もいる」と見透かされた気もするが、ついニヤけてしまうのは否めない。Part2ではコスプレも増え、4話で白バイ警官、6話で「機動戦士ガンダム」のセイラに扮し、最終回では中世ヨーロッパ風のドレスをまとった。

ストーリーの軸となる都市伝説は幅広く扱われている。平将門の呪いや徳川埋蔵金など歴史にまつわるもの、座敷わらしや狼男など東西の妖怪やモンスターに関するもの、ドッペルゲンガーやトイレの花子さんなど都市伝説ど真ん中の話など。

月子自身、5歳の頃に天狗にさらわれ3日間神隠しに遭ったらしい。電話が鳴る前に着信を察知する能力を持つ……といった設定も。そんな月子だがとにかく明るく、観ていて楽しい気分になる。「金曜ナイトドラマ」ならではのユルさも満喫できて。そして、繰り返すが長澤の脚がきれい。彼女がこれだけ脚を見せた作品は後にも先にも「都市伝説の女」だけ。再放送は見逃せない。

ただ、そうは言ってもミステリー。美脚ばかりに気を取られていると、謎解きのカギを見失うので要注意だ。

文・斉藤貴志

『都市伝説の女』は「AbemaTV」ドラマチャンネルで一挙配信

都市伝説の女
都市伝説の女
長澤まさみ、刑事役に初挑戦!最新のファッションで捜査する“美しすぎる刑事”の正体は、究極の都市伝説オタク。怪(妖)しさ満載のコメディ・ミステリーが生まれる。
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