セカンド・シーズンに突入したフリースタイルダンジョン。ネクスト・フェーズに突入したという事で、番組内容にも変化あり。まずはモンスターが現在の般若/漢 a.k.a GAMI/サイプレス上野R-指定/T-PABLOWの5人に加え、新たに2人のモンスターが参入。そして、審査員から晋平太が離脱し、チャレンジャーとしての参戦を宣言。今後のその動向に期待させられる。

そしてセカンド・シーズンからはマンスリー審査員制度が導入され、その席にはFORK(ICE BAHN)が座った。UMB2006チャンプという経歴ももちろんだが、00年代を代表するフリースタイラーはどのような審査を下すのだろうか。

今回の放送で第一チャレンジャーとして登場したのは、KOPERU。放送開始当初のREC1に登場しT-PABLOWに敗れてしまった彼がリベンジに現れた。もともとR-指定/DOIKENと共にユニット:コッペパンを組んでいたKOPERU。現在はR-指定はCreepy Nuts、KOPERUはソロとして活動を展開している事を鑑みると、その対決にも期待させられる。

まずKOPERUと一回戦戦うモンスターはサイプレス上野。恒例のドキュメント・シーンは地元のカフェ「Cafe&Bar Spare」にて、自分が敗北した押忍マン戦を見ながら酒を浴びるように呑むという、大丈夫なのか……という映像。

そして始まったバトルは、サ上の「目が泳いでる」というラップに対して、「目が泳いでるんじゃなくてビートの上で泳いでるようにラップする」と切り返すKOPERU。なおもサ上はKOPERUの所属レーベル「DREAM BOY」や「コッペパン」をネタにするが、KOPERUも「ドリーム開発(サ上のレーベル)」をネタにするなど、冷静に切り返していく。二回戦も吉本新喜劇のすっちー&吉田のギャグ「すんのかいせんのかい」を使ったサ上のフロウを、そのまま援用するなど、切り返しの妙でサ上を撃破。

そして続くモンスターはR-指定。一回戦はバトルしながらも、ある種和気あいあいとした空気を感じるバトルでKOPERUの勝利。2回戦では先攻のR-指定は詰めたフロウで攻めるが、それに更に気合を込めたラップで向かっていくKOPERU。そしてバトルはKOPERUの勝利。R-指定にストレート勝ちしたKOPERUはここでバトルをストップし、20万円をゲットして退場するという番組史上初の行動に出た。

R-指定の「笑顔になんの当たり前/こんなに何年もやってたお前とこうやってテレビでバトル出来てんだぜ」というラインにあったように、叩きのめすバトルというよりは、熱いフリースタイルセッションという様相だったこの対決。その意味では、友情を感じさせる心地の良いバトルだった。また、KOPERUの「一網打尽」(韻踏合組合の楽曲)というワードや、R-指定の「大阪きっと名を轟かせる」というワードなど(ただ、これは恐らくKOPERUのアルバム「大阪キッド」にもかかっている)、大阪をレペゼンする内容が印象深かった。

次回は最年長チャレンジャーが登場するというダンジョン。刮目して待て!

■AbemaTVバラエティCHANNEL「フリースタイルダンジョン」

毎週月曜日~金曜日11:30~12:00 / 26:00~26:30

※編成は変更する場合がございます。