「AbemaTimes」では、ディズニー・アニメーション史上No.1のオープニング興収を記録した『ズートピア』のバイロン・ハワード監督とリッチ・ムーア監督に突撃取材。

『塔の上のラプンツェル』(ハワード監督)、『シュガー・ラッシュ』(ムーア監督)というディズニー・アニメーション“第3黄金期”の立役者たちで、そのチームワークで傑作を生みだした。しかし、どうもムーア監督はハワード監督に対して“ある恨み”があるようで……。

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――『ズートピア』はユニークな動物たちが無数に登場しますが、お互いを劇中の動物に当てはめてみると、どのタイプでしょう???

ハワード監督:こういうの、先に言ったほうがいいよね(笑)。

ムーア監督:まったくだ(笑)。

ハワード監督:僕は彼のことをよく知っている人間なので、いろいろ情報を持っているよ! 彼は主人公のジュディ・ホップスそのものだ。ウサギ年で、ジュディのように懸命で賢い人間ということも理由だね。そこは面白いね。後はふわふわしたしっぽもあるみたいだしね(笑)。そうそうヒゲを観てもらうと、ジュディと同じ色だよね? 彼を見ていると、ジュディとオーバーラップしちゃうよ。

ムーア監督:ハワードは見た目がいいだろう? 地に足のついたリラックスした人間で、温厚な印象を受ける。髪の毛が赤ちゃんの色だ! そしてとても頭がいい。頭の回転が速いからね。だからジュディの相棒キツネのニックに似ているんだ。ということで、ナマケモノかな(笑)。

(と、ここで突然、「呪いのワラ人形みたいに、ぬいぐるみに針を刺すと自分たちも痛いんだ」と言い出す、ハイテンションなムーア監督!)

――そう言えば『シュガー・ラッシュ』で来日した時、ハワード監督たちに嫉妬していましたよね? 『リロ&スティッチ』や『ムーラン』では視察と言うことでフィジーに行って、自分は近所の廃品工場だけだって(笑)。

ムーア監督:言った、言った(笑)! だがね、ものすごく悲しいお知らせがあって、僕は途中から参加したんだよ。実は僕がこのプロジェクトにかかわる二週間前に彼らは人生がガラッと変わるほどにドラマチックなアフリカのケニアに視察旅行に行っているが、僕は行っていない。だから、いまだにリベンジは果たしていない。どこにも行ってない!

ハワード監督:報われるべきだね(笑)。

ムーア監督:ケニアで撮った画像や楽しげなビデオを見せつけられて、悔しい思いをしたよ!

――それは残念すぎます! ただ、今回の作品制作を通じて、本当の友だちになれましたか???

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ハワード監督:そうだね。最初はいがみあっていたけれど、いまはこうして一緒にインタビューを受けるまでに友情を育んだよ。僕も映画のニック同様、アイスキャンディーを売ることを生業にしていたけれど、辞めたほうがいいってジュディ似の彼がアドバイスしてくれたんだ。おかげでいまは犯罪から足を洗うことができたよ(笑)。

ムーア監督:彼はキツネ。僕はウサギ。キツネはウサギを食べちゃうものだろう? 僕たちは先祖代々、喰い尽されてきたはずで、だから天敵だったはずだが、いまでは親友さ!

――最後に、今までのディズニーにはない、ジュディの新しいヒロイン像について、映画を楽しみにしているファンに説明をお願いいたします。

ハワード監督:ディズニーが、強くてパワフルで頭のいい女性を描いていることがいいわけで、ジュディにも“何か”があるんだ。彼女には素晴らしいものがあって、世界のためにもっと何かをしたいと思っている。ジュディのことを考える時、スーパーマンのことをよく考えるよ。世界の善良さを信じていて、それを助けたいと思っている人なんだ。

ムーア監督:彼女は、自分の行動を通して本当に世界をよりよいものにしたいと思っている。それが彼女の目標だよね。街への奉仕が、世界をよりよいものにするということだね。そして彼女は、とても決断力がある。そう、ラプンツェルのようにね!

映画『ズートピア』は、大ヒット上映中!

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