民進党が新ロゴを発表したが、これについて「パクリ疑惑」が勃発した。しかし、岡田克也党首がその当事者に確認したところ、「問題なし」の判定になったようだ。しかしながら、19日にAbemaTVの報道番組『AbemaPrime』に登場した漫画家の蛭子能収氏が民進党の新ロゴを番組中で提案した。
岡田氏は会見では「躍動感があるので浸透してほしい」と述べた。今回民進党のロゴについては、3600件あまりの応募があり、そこから4案に絞ったという。しかし、このロゴがアイスクリーム等の製造で知られる「井村屋」のロゴに似ているという指摘が出たのだ。
岡田氏は井村屋の会長に確認したが、「井村屋は母親と子供が手をつないでいて、我々のような躍動感があるものとは違うと述べた」と説明。そして、「社名の頭文字『I』を人と見立てていて、違うものと断言した」として、民進党と井村屋のロゴは別物だという言質を取ったようだ。
ここに同番組に登場したのが、ロゴのパクリ問題に詳しいデザイナーの藤本貴之氏だ。
「まず、今回の民進党のロゴ、こういうタイプのロゴがかなり多いです。色々見ましたが、井村屋よりも似ているものがかなりあります。すごいたくさんある……。で、むしろ、井村屋よりも似ているものがある。けっこう大きな企業、団体、イベントのロゴですね」
このように藤本氏は述べ、様々な形状が似たロゴを番組出演者に見せたところ「似ている」という声が上がった。そして藤本氏はこう語った。
「躍動感とか人間とか関係とかそういったキーワードで作ると、『人』ってものをモチーフにした並び、片方が大きくて片方が小さいっていう躍動感みたいなもの、こうなってしまう。大きな企業やイベントだけでなく、ロゴとかマークとかを売っているところもある、人、躍動、関係とかにすると似たようなものが出るんです。民進党のロゴは、基本的なデザインで作られています。なんで、少しひねらなかったの? こういった基本的なありがちな、ものをそれでやってしまうとあまりにシンプルなので、ちょいひねる……といったことが必要なのでは」
最終的には「パクリ疑惑」が出た民進党ロゴを受け、同番組に出演した蛭子能収氏が、独自の民進党ロゴを発表し、このコーナーは終了した。
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