病院のない離島に出かけて診療を行う病院船に勤務する医師たちを中心に、船員や患者といった人々との心の触れ合いを描く温かなヒューマンストーリー『病院船~ずっと君のそばに~』がABEMAにて初放送される。
天才的な手術の腕を持ち、ソウルにある総合病院のエースとして働いていたウンジェ(ハ・ジウォン)。しかし、ある出来事がきっかけで病院を辞めることになる。一方、内科医のヒョン(カン・ミンヒョク)をはじめとする若き公衆保険医たちが赴任して賑やかになった病院船は、都会から離れた南部の島々をめぐりながら診療を続けていた。ある日、病院船に急患として手術の必要な子どもが搬送される。外科医がいないため手の施しようがないと皆が諦めかけた時、ウンジェが姿を表す。
『ER救急救命室』や『グレイズ・アナトミー』といった海外ドラマはもちろん、日本でもおなじみのメディカルドラマ。韓国でも、『グッド・ドクター』や『ドクターズ~恋する気持ち』など、多くのドラマが作られてきている。『病院船~ずっと君のそばに~』もそうした中の1本だが、陸地にある病院ではなく、島々をめぐる船の上が舞台となっているのが珍しい。
圧倒的な技術を持ちながらも、患者や同僚に対する冷たい態度を見せ、なかなか心を開かないウンジェ役は、『奇皇后ーふたつの愛 涙の誓いー』や『君を愛した時間~ワタシとカレの恋愛白書』などのハ・ジウォン。これまで様々なキャラクターを演じてきた彼女だが、医師役は初めてということで、解剖学の本を購入して臓器について学んだり、バナナを使って手術の縫合の練習をしたりしながら、「信頼できる医師」になりきるための準備を進めたという。家族との間に複雑な事情を抱えるウンジェは、自分を追い出した大病院への復帰だけを考えていたが、人間味あふれる人々と交流を重ねる中で、少しずつ笑顔を取り戻していく。
そんな彼女に惹かれ、やがて支えていくことになるヒョン役は人気バンドCNBLUEの一員としても知られるカン・ミンヒョク。ドラマ『相続者たち』など、俳優としても活動を続ける彼が、「韓国のシュバイツアー」と呼ばれる名医を父に持つ優秀な医師に扮している。別れたはずの恋人が訪ねてきたり、同僚のジェゴルがウンジェに好意を持ったりといった出来事を乗り越えながら、ウンジェへの愛を深めていく。
ウンジェと同僚たちが乗り込む病院船が拠点としているのは、日本でもおなじみの港街・釜山から車で約1時間の距離にある巨済島。美しい自然と新鮮な魚介類が楽しめる観光スポットであるのと同時に、産業面では、造船業の町として知られている。この島の周りに点在する小さな島々に住む人々を診察する医師たちの物語を楽しみながら、様々な風景を楽しめるのも、このドラマの魅力だろう。
『病院船~ずっと君のそばに~ 』は7月18日(土) 21:00よりABEMA【韓流・華流チャンネル】にて放送。