「狂ってる。加藤厚労大臣が一切出てこない。こんな不思議な国は日本しかない」
2009年に新型インフルエンザが流行した際、感染症対策を管轄する当時の厚労大臣として対応に当たった国際政治学者の舛添要一氏が、新型コロナウイルス感染症における政府の対応を厳しく非難した。
その理由について舛添氏は「経済再生担当大臣の西村氏が出てきて、加藤厚労大臣がどこにもいない。感染症対策室を含め、具体的な作業をするのは厚労省の役人。トップは陸軍であれば陸軍大将が指揮しなければならない。(今の新型コロナ対策の状況は)空軍大将が来て、下に兵隊がいない」と指摘すると「加藤厚労大臣にしてみれば、後ろに隠れて、すべて西村大臣のせいにすればいい。これはものすごい問題だ」と述べた。
「最終的には安倍さんが悪い」
そのように問題の根源を指摘した舛添氏は「二人いてもいいが『西村は経済のことだけを考えろ。加藤は感染症だよ』とし、二人の意見を聞いて最終的な判断を下すのは総理大臣。総理大臣がまったく機能していないということだ」と厳しい論調で持論を展開した。
そのうえで、首都圏を中心に感染拡大傾向にある状況を受け「どう減らすのか、どういう対策をとるのか。西村大臣は分かるのか? なぜ加藤厚労大臣は出てこないのか?」と話した舛添氏は「なぜ、皆さんは厚生労働大臣が一切出てこない対応に危機感を感じないのか?」と疑問を呈すと「本来であれば、厚労大臣に全権限を集中すべき」と話した。(ABEMA『ABEMA的ニュースショー』)
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