「ナスD大冒険TV」vol.13が、地上波放送(テレビ朝日系・次回7月22日水曜深夜2時40分~ ※一部地域を除く)に先駆け、ABEMAで先行配信された。この中で、取材班の1人が過呼吸になるハプニングが起きた。
【映像】「心臓が爆発しそう…」「まっすぐに歩けない」ナスD、高山病の恐怖を知る(18分ごろ~)
この番組はテレビ朝日の社員・友寄隆英、通称:破天荒のナスDが世界の僻地に命がけで向かい、知られざる文化、そこに住む人々の暮らしをディレクター目線でレポートする超本気の紀行ドキュメンタリー。今回取材先に選んだのは、ネパール西部にあるアジア最後の秘境とも呼ばれるドルポ。取材班は2018年から足掛け2年に渡りヒマラヤへと出向き、厳しい冬のドルポを含めた密着取材を敢行した。
ドゥネイ村を出発してから10日目、トッキュー村を目指し一歩一歩確実に歩みを進めていた取材班一同だったが、標高5238メートルのヌマ・ラ(峠)を超えなければならないという難局に立ち向かっていた。標高5000メートルの酸素濃度は平地のおよそ半分。歩いているだけで息遣いが激しく乱れてしまう。しかし、目の前にはひたすら長い登り道……今回の旅で最大の試練を迎えてしまった。
まるで空に向かって歩いているかのような急な斜面、高山病にも気をつけなくてはならない。夜になり気温が下がってしまっては一貫の終わり。とにかく、この峠を超えるほかに選択肢はない。
しかし、ここで取材班の1人、ディレクターの前川強氏が過呼吸になって倒れてしまう。その場で横になり、ナスDがドリンクを差し出し、飲ませる。カメラマンの辺見洋氏も「前川さんあんまり無理しないで。マジで死ぬから!」と気遣う。山の上ではあくまでも自分の体と相談しながら、自分自身の力で生き抜いていくしかない。
休むと症状が和らいだ前川氏。少し落ち着いてから前川氏は「(これまで撮影隊は2人脱落しているので)僕は頑張ろうと思ったんですけど、全然ダメでした(笑)。過呼吸になってます。泣きそうになって山を登ってます」とナスDに対し本音をこぼした。
前川氏は悔し涙も流したが、一方で笑顔も取り戻していた。だが、標高5000メール超の場所で無理は禁物。その後、たまたま出会った地元の人に運良く馬を借りることができ、前川氏は乗馬で先に峠の頂を目指すことに。
ナスDは先を行く前川氏が峠を越える後ろ姿を見守り、「涙を流して悔しがっていた前川Dが今、5280メートルの峠を馬に乗って超えました。美しいですね」と感慨深げにコメントしていた。
(ABEMA「ナスD大冒険TV」より)