越えられないはずの境界線を越えたことから始まる『愛の不時着』や、訳ありの仲間たちのサクセス・ストーリー『梨泰院クラス』の大ヒットで、改めてそのおもしろさに注目が集まっている韓国ドラマ。ロマンティックなセリフや美しい音楽に魅了され「次に見るべきドラマが知りたい!」という方にぴったりなのが、不老不死の男と霊が見える女性が主人公のラブストーリー『トッケビ~君がくれた愛しい日々~』だ。
高麗時代、最強の武士として国を守ってきたものの、王によって死に追い込まれたキム・シン(コン・ユ)。自らの体に剣を刺したまま“トッケビ”として現在まで生き続けてきた彼は、ある日、ウンタク(キム・ゴウン)という女子高生と出会う。そして、特殊な能力を持っている彼女こそが、自分に永遠の死をもたらしてくれる“トッケビの新婦”ではないかと疑い出す。一方、ひょんなことからトッケビと同居することになった死神(イ・ドンウク)は、ウンタクのアルバイト先の店主サニー(ユ・インナ)のことがなぜか気になり……。
ある因縁から、冷凍保存されたような完璧なルックスのまま数百年も生き続け、瞬間移動や念力といった特殊能力を待つ男トッケビ。できないことなどないように見える彼が、母の死後、孤独に生きてきたウンタクと知り合い、生まれて初めて感じた恋のときめきに戸惑う姿がなんとも愛おしい。さらに、天敵であるはずの死神とも徐々に仲よくなっていき、料理をしながらふざけたり、ロングコートに身を包んで歩いたりといった姿を見せてくれる。今回は吹替版での放送となるので、高麗時代から続く因縁といった複雑なストーリーも、よりわかりやすく耳に入ってくること間違いなしだ。
主人公のキム・シン(=トッケビ)を演じているのは、ドラマ『コーヒープリンス1号店』でブレイク以降、トップ俳優として走り続けてきたコン・ユ。『男と女』や『新感染 ファイナル・エクスプレス』といった映画でも活躍してきた彼が“トッケビ”という非現実的なキャラクターを、時にユーモアを交えながら、スマートに演じている。その人気は絶大で、昨年行われた「消費者が選んだ最高の広告モデル」という調査でも、1位の座に輝いている。そんな彼と愛し合うウンタク役は『ザ・キング:永遠の君主』のキム・ゴウン。数奇な運命を淡々と受け入れ、「今を生きる」ことを楽しもうとするキャラクターを自然体の演技で見せている。
また、イ・ドンウク扮する死神とユ・インナ扮するサニーとの、切ない恋も必見。抜群のコンビネーションを見せた二人は『真心が届く~僕とスターのオフィス・ラブ!?』でも再共演している。そのほか、『花遊記〈ファユギ〉』のイエル演じる赤い服の女など、謎めいたキャラクターも次々と登場してストーリーを引っ張り、最後まで楽しませてくれる。
脚本のキム・ウンスクは、『相続者たち』や『太陽の末裔 Love Under The Sun』など、ラブコメディの名作を手掛けてきたヒットメーカー。『トッケビ~君がくれた愛しい日々~』の世界にどっぷりはまったら、ぜひ、彼女の別のドラマに挑戦してみてほしい。
『トッケビ~君がくれた愛しい日々~』吹替版は7月25日(土)24時よりABEMAビデオにて1-5話無料。翌週以降より毎週日曜に2話ずつ無料配信を行う